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北海道・森高で15年ぶり制服復活 生徒「私服選ぶの面倒」保護者「だらしない」

(11/11 09:07)

9月のオープンキャンパスで制服の試作品を見る中学生たち

9月のオープンキャンパスで制服の試作品を見る中学生たち

 【森】1999年の総合学科移行に合わせて制服を廃止した森高(都筑守校長)が、来年度から制服を復活させる。保護者や生徒らから制服の再導入を求める声が多く、投票によって採用する制服も決まった。

 総合学科の同校では、進路に合わせて科目選択の自由度が高いことから、服装も自由としてきた。ただ、2011年度末、当時のPTAが制服の再導入を求めたことをきっかけに、議論を進めてきた。

 昨年10月には、保護者と在校生、森地区を中心とする中学生を対象に「服装に関する意識調査」を実施した。それによると、保護者は6割、在校生は5割強、中学生の8割近くが「制服の方が良い」と回答した。

 制服を求める主な理由について、保護者からは「私服はだらしなく見える」「まちで見かけても大人か学生かの区別がつかない」などの意見が挙がった。生徒からは「私服を選ぶのが面倒」「(制服の方が)格好いい」などの声があったという。

 制服導入に向け、道内外の6社から12種類の試作品を作ってもらい、8〜9月にかけて在校生、PTA、中学3年生で投票を行った。その結果、すべての層で1位を獲得した函館ヨット服社の制服が採用されることになった。

 新しい制服は男女とも濃紺のスーツタイプ。「知的さと爽やかさ」をイメージし、森町の花「サクラ」と「M」の文字のエンブレムが胸に入るデザインだ。価格は4万円程度となるが、私服の現在も入学式などの公式行事や就職活動の際にはスーツを着用しており「新たな経済的負担にはつながらないのではないか」(同校)とみている。

 制服が導入されるのは新1年生から。現1、2年生については未定で、「制服と私服を選べる方向で検討中」(同校)という。

 制服に関しては70年代に「管理の象徴」として、服装の自由化を求める声が全国的に広がった歴史がある。しかし、現在ではデザインも一新され、親や生徒からの要望に応える形で制服を再び導入する動きが出ている。

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