今週の軍事関連ニュース (2013/11/15)
　

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一般ニュース

フィリピン向け災害派遣
  • 台風 30 号 (Typhoon Haiyan) の被害を受けたフィリピンに対して救援を実施するため、米海軍は USS George Washington (CVN-73) を派遣、可能な限り速い速度で現地に向けて航行中。USS Antietam (CG-54)、USS Cowpens (CG-63)、USS Mustin (DDG-89) も随伴する。さらに、USNS Charles Drew (T-AKE-10) も現地に向かっており、近いうちに会同の予定。USS Lassen (DDG-82) も被災地に向かった。沖縄の第 3 海兵旅団 (3MEB : 3rd Marine Expeditionary Brigade) からは、まず 90 名を MCAS (Marine Corps Air Station) 普天間から KC-130J×2 機で現地に派遣。先遣隊として被災状況の評価にあたる。当初の救援活動は、救難に加えてヘリや固定翼機による空輸、兵站業務となる。在沖米海兵隊からは、KC-130J に加えて MV-22B も派遣する。(AFPS 2013/11/11, DoD 2013/11/11)
  • 米海兵隊はフィリピン向けに、MCAS (Marine Corps Air Station) 普天間から MV-22B×4 機を増派して、合計 8 機とした (所属は VMM-262)。また、今回の救援作戦に "Operation Damayan" という名前がつけられた。2013/11/12 の時点で、現地に搬入した救援物資は 129,000lb とのこと。また、数百名の被災者を Manila 方面に空輸した。(AFPS 2013/11/13)
  • 米海軍太平洋艦隊司令官の Harry B. Harris Jr. 大将は 2013/11/13 に、病院船 USNS Mercy (T-AH-19) の稼働を指令した。同船は通常、San Diego で繋留して保管状態にあるが、それをフル可動状態にした上でフィリピンに派遣する。現地入りは 12 月になる見込み。(US Navy Pacific Fleet 2013/11/13)
  • 一方、イギリスは太平洋地域に派遣中の HMS Daring に加えて同艦搭載の Lynx ヘリ、さらに空軍の C-17A を派遣すると発表。セブ島にフォークリフトや啓開機材を送り込むほか、救援物資の搬入も行う。なお、HMS Daring は戦闘糧食 700 パックとボトル入りの水 550 本を搭載、24 時間で 20,000L の飲料水を供給できるとの説明。このほか、消防機材、熱線映像装置、照明、救援機材も備えている。(MoD UK 2013/11/11
  • 米海軍はさらに、佐世保に前方展開している USS Germantown (LSD-42) と USS Ashland (LSD-48) も救援に向かわせた。沖縄で海兵隊を搭載してから被災地に向かう。救難活動では米海軍 VP-26 の P-3C×2 機も参加中。(Navy Times 2013/11/12)
  • Joe Oliver 加国防相は、Toronto 在住のフィリピン人と会談して、カナダからの支援活動について説明。人道支援のための評価作業を担当する ISST (Interdepartmental Strategic Support Team) を派出するが、これは外交通商開発省 (DFATD : Department of Foreign Affairs, Trade and Development) と軍の関係者が主導するもので、CC-144 Challenger で空輸した。また、CC-177 で 43 名編成の DART (Disaster Assistance Response Team) を派遣済み。(Canadian DND 2013/11/12) -12)
  • David Johnston 豪国防相は、オーストラリア空軍 (RAAF : Royal Australian Air Force) の C-17A×1 機、C-130J×1 機、それと AusMAT (Australian Medical Assistance Team) をフィリピンに派遣すると発表した。輸送機はセブ島の Mactan Air Field で救援物資 22t と民間医療チームを搭載、C-130J が Tacloban への空輸を担当する。(Australian DoD 2013/11/13)

今日のニュースいろいろ
  • イスラエルで「イランは核開発計画に 1,700 億ドルを投じた。そのうち 400 億ドルは、過去 20 年の間にインフラなどに投じた資金。一方、2012 年以降に制裁で 1,300 億ドルの損失を被っており、そのうち 1 億 500 万ドルが石油関連、250 億ドルが金融・通商・産業分野の制裁に起因する」との見積もりが出てきた。(SpaceWar 2013/11/12)
  • イタリア空軍 (AMI : Aeronautica Militare Italiana) では 2014 年から、経費節減と専門性向上を企図してパイロット訓練シラバスの見直しを実施する。(DefenseNews 2013/11/12)

今日のニュースいろいろ
  • 中国人民解放軍海軍 (PLAN : People's Liberation Army Navy) の空母・遼寧 Liaoning が、飛行試験と訓練を目的とする航海を終えて、2013/11/11 に帰港した。2013/10/23 に出港、J-15 を使った飛行試験・艦上試験・指揮官の訓練を実施していたとの説明。(China Military Online 2013/11/12)
  • 2013/11/12 にカザフスタンの Baikonur Cosmodrome で、軍用衛星を搭載した Proton-M ブースターの打ち上げが成功裏に行われた。2013/7/2 の打ち上げに際して爆発事故が起きたために Proton の打ち上げが中断、9 月に再開している。(SpaceWar 2013/11/12)
  • 2013/11/12 にイエメンの裁判所で、イランから武器を密輸したとして裁判にかけられていた被告に対する有罪判決が言い渡された。いずれも密輸船の乗組員で、2013/1/23 に沿岸警備隊が米軍の支援を受けて要撃、逮捕していたもの。地対空ミサイル、ロケット弾、爆薬などを密輸したとされ、1〜6 年のブタ箱入り判決となった。なお、イランは関与を否定している。(SpaceWar 2013/11/12)
  • 2013/11/21 から 2,500 名あまりが集まり、アフガニスタン伝統の族長会議が行われる。この席で、2014 年に聯合軍が撤収した後にアメリカとの間で相互安全保障条約を締結するかどうかについて検討する、とのこと。(SpaceWar 2013/11/12)

今日のニュースいろいろ
  • USCC (US-China Economic and Security Review Commission) が、中国の新型 SLBM (Submarine-Launched Ballistic Missile)・巨浪 2 (JL-2) に関する報告書をまとめた。年末に IOC (Initial Operational Capability) を達成する見込みで、射程は 4,000nm 級、晋 Jin 級 (Type 094) SSBN との組み合わせにより、初の実用的海洋核抑止力を実現する、としている。(DefenseNews 2013/11/11)
  • 核開発問題をめぐる欧米諸国との協議に際して、イランは依然として「ウラン濃縮の権利」を主張して折り合いが付かず。以前よりも隔たりが埋まってきており、楽観的な見解を示す向きも現れているものの、フランスでは新たに、Arak で建設を進めている重水炉に関する懸念が浮上。また、フランスは件の協議に際して、「保証の欠如」にも懸念を示している。日本の岸田文雄外相が 2013/11/10 にイランの Hassan Rouhani 大統領と会談したが、その後で岸田外相は、「イランが、NPT (Non-Proliferation Treaty) の下で実施する抜き打ち査察の受け入れを示唆」と発言。(SpaceWar 2013/11/10)
  • イランは 2013/11/11 に、IAEA (International Atomic Energy Agency) が行う核査察への協力についてまとめた行程表に同意した。3 ヶ月以内に、すべての研究炉に関する情報提供を行うほか、原子力発電所やウラン濃縮施設といった核関連施設のリストをまとめることになっている。イランの核開発責任者・Ali Akbar Salehi 氏は、Arak で建設している重水炉や、Gachin のウラン濃縮施設への IAEA 査察官立ち入りを認める方向。(SpaceWar 2013/11/11)
  • こうしたイランをめぐる動きについて、イスラエルは「歴史的間違い」「イランは実質的に何も差し出さない」と非難しているが、John Kerry 米国務長官はイスラエル側の懸念に理解を示しつつも、対イラン交渉そのものについては擁護している。(SpaceWar 2013/11/11)
  • 韓国国防省の DATQ (Defense Agency for Technology and Quality) がリリースした報告書によると、韓国の防衛関連企業 34 社が装備品のパーツや素材について、虚偽の試験結果を提出していたとのこと。影響を受ける装備品には、Surion ヘリ、K-1 装甲回収車、K-9 自走榴弾砲が含まれる。検査対象になったのは、過去 3 年の間に納入された 136,844 アイテム。34 社のうち 11 社は糧食や衣料品の担当で、正面装備の担当は 23 社。(Korea Times 2013/11/11)
  • Salman Khurshid 印外相が対中関係について、The Australian 紙の取材で「ライバルだがパートナーでもある」として、今後について楽観的な見通しを示した。ただし、ヒマラヤ山脈方面の境界地帯における領有権紛争が最大の懸念事項である、とも指摘している。(SpaceWar 2013/11/10)

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産業・装備・調達

最近のニュースいろいろ
  • EADS の CEO・Tom Enders 氏が社員代表と会談した際に、計画中の事業再編成が防衛・安全保障・宇宙部門に影響を及ぼすと発言した由。(Wall Street Journal 2013/11/12)
  • J-10 戦闘機の設計担当ナンバーツー・Zhang Jigao 氏が 2013/11/6 に人民日報の取材に対して、「J-10B は部分的な改良型というよりも、空力・ミッション システム・整備性など、包括的な改良を施したモデルである」とコメント。一方、AVIC で J-15 の設計主任を務める Wang Yongqing 氏は「J-15 は空母で運用するために特別な設計を取り入れている」とコメント。(人民日報 2013/11/12)
  • 印陸軍が、TCS (Tactical Communications System) と組み合わせて使う BMS (Battlefield Management System) の開発について、EoI (Expression of Interest) を発出した。いずれも国内開発を企図しており、複数のメーカーが関心を示している由。(DID 2013/11/12)
  • Rolls-Royce が、T56 Series 3.5 エンジンに関する最初の契約を獲得した。搭載するのは NOAA (National Oceanic and Atmospheric Administration) の WP-3D "Hurricane Hunter" で、10 基を調達して 2 機に搭載、残りを予備とする。Series 3 エンジンのレトロフィット改修とパーツ・コンポーネンツの交換により、Series 3.5 仕様への変更が可能。同社では C-130H カスタマーへの売り込みも考えており、Series 3.5 エンジンの導入で 2040 年まで運用が可能になると説明。(DefenseNews 2013/11/12)
  • インド国防省の関係者によると、2013/11/11 に開催する予定の国防調達会議 (DAC : Defense Acquisition Council) で、イスラエル製 Spike 対戦車ミサイルの調達話が議題になる模様。印陸軍向け対戦車ミサイルの調達案件で、2010 年に Rafael Advanced Defence Systems Ltd.、MBDA、Raytheon Co.、General Dynamics、Rosoboronoexport に RfP を発出したものの、Spike を担ぐ Rafael 以外から提案がなかったことから、4 月にいったん棚上げになっていたもの。印陸軍は現在、Konkurs M と MILAN (Missile d'Infanterie Leger ANti-char) を使用しているが、射程が 2,000m 程度と短く、新型対戦車ミサイルの調達が焦眉の急。その後、結局は Spike も、後述の Barak 1 と同様に先送りが決まったが、700 億ルピー (11 億 2,000 万ドル) を投じて陸軍向けに自動小銃用の暗視照準器・ロケット弾・シミュレータ・弾薬・車両を調達する件は承認が降りた。(DefenseNews 2013/11/11, IHS Jane's 360 2013/11/12)
  • 一方、INS Viraat など 14 隻に搭載を予定している Barak 艦対空ミサイルの調達については、最終決定を先送り。A.K. Antony 印国防相は、国防省内の独立グループによる評価を経て決定したい考え。DAC で承認したのは、カービン銃用の暗視装置 (379 億 4,000 万ルピー)、BM-21 Grad 多連装ロケット (68 億 2,000 万ルピー)、T-90S 戦車の技術サポート契約 (13 億 7,000 万ルピー)。Avro の代替となる輸送機×56 機の調達については 3 ヶ月間の先送り。(The Times of India 2013/11/11)
  • シンガポールに展開している米海軍の沿岸戦闘艦 (LCS : Littoral Combat Ship)・USS Freedom (LCS-1) でマイナートラブルが発生、2013/11/11 に予定していた出航が延期になり、まだ Changi Naval Base に留まったまま。2013/11/10 に舵機の動作確認を行った際に、表示器に不具合が生じたとのこと (2 日前には問題はなかった)。ただし、これがデプロイメントのスケジュールに影響することはない見込みだとの説明。同艦は、ブルネイで開催する CARAT (Cooperation Afloat Readiness and Training) 演習への参加を予定している。(DefenseNews 2013/11/11)
  • カタールの戦闘機調達計画について、アメリカが同国に対して、RfP への回答期限を 3 ヶ月先送りするよう申し入れている、との報道。提案するのは F/A-18E/F と F-15。BAE Systems (Typhoon) と Dassault Aviation (Rafale) は、予定通りに提案を実施。Mirage 2000D×12 機の代替として、確定 36 機・オプション 36 機の調達を計画中。フランスでは、Storm Shadow と Meteor の存在が欧州勢に有利に働く、との観測が出ている由。(DefenseNews 2013/11/11)

今日の報道発表
  • Northrop Grumman Corp. は米陸軍から、JTAGS (Joint Tactical Ground Station) を対象とする改良計画・P3I (Pre-Planned Product Improvement) の契約を 3,600 万ドルで受注した。まずプロトタイプを開発・デリバリーすることになっており、設計・製作・試験・実証に開発作業の重点を置く。(Northrop Grumman 2013/11/13)
  • DynCorp International LLC は米空軍から、米海軍 FRC-ASE (Fleet Readiness Center Aviation Support Equipment, Solomons, MD) 向けのサポートを担当する CFT (Contract Field Teams) 計画のタスク オーダーを 2,700 万ドルで受注した。列線・中間・デポレベルで整備・改修・補修を担当するもの。(DynCorp International 2013/11/13)
  • カナダ陸軍 (RCAF : Royal Canadian Army) の CCV (Close Combat Vehicle) 計画に CV90 を提案している BAE Systems が、採用を勝ち取ったときに参画するカナダ企業を選定するためのプランニング セッションを開催した。戦略パートナーとして、同社は以下の企業をリストアップしている。
    • ABB
    • DEW Engineering
    • Mil-Quip
    • SAAB Canada
    • Calian (SED Systems)
    • Thales
    • Valco Manufacturing
    • Dumur
    • Soucy
    (BAE Systems 2013/11/13)
  • EADS Astrium 傘下・Astrium Services の SPOT 6 衛星が ESA (European Space Agency) から、European Earth Observation Programme Copernicus の認証を取得した。これにより、SPOT 6 衛星で撮影した画像を Copernicus 計画 (ex-GMES : Global Monitoring for Environment and Security, 1998 年にスタート) の参加国に配信できるようになる。このほか、SPOT 5、Pleiades 1A、Pleiades 1B、TerraSAR-X、TanDEM-X も認証取得済み。なお、SPOT 6 に続いて SPOT 7 の打ち上げも予定している。(EADS Astrium 2013/11/13)
  • Rheinmetall Defence AG はインドネシアから、以下の装甲戦闘車両などを総額 2 億 1,600 万ユーロで受注した。
    • Leopard 2 戦車×103 (オーバーホールと近代化改修を実施)
    • Marder 1A3 歩兵戦闘車 (IFV : Infantry Fighting Vehicle)×42 (近代化改修を実施)
    • 装甲回収車・工兵車両×11
    • 文書類、訓練機材、兵站支援業務
    契約そのものは 2012 年 12 月に締結済みだったが、法的手続きを完了させるのに時間がかかり、ようやく発効したもの。2014-2016 年にかけてデリバリーする予定。(Rheinmetall Defence 2013/11/13)

今日の米軍調達 (Contracts 2013/11/12)
NAVY
  • Maersk Line Ltd. (Norfolk, VA) : 米国籍・2 軸推進の船舶で支援船業務を提供する件を $73,677,038 で。2014/11 まで。12 ヶ月間のオプション契約×4 件を設定、すべて実現した場合の総額は $143,149,058、2018/10 まで。MSC (Military Sealift Command), Washington DC (N00033-14-C-2015)
  • GDIT (General Dynamics Information Technology, Falls Church, VA) : FMS (Foreign Military Sales) プログラムに関する技術分析/調査に関わる兵站支援業務を、$49,999,999 で。60 万時間分、2014/11 まで。NAWC-AD (Naval Air Warfare Center Aircraft Division), Patuxent River, MD (N00421-14-D-0002)
USTRANSCOM (US Transportation Command)
  • Federal Express Charter Programs Team Arrangement (Memphis, TN) : 国際空輸業務に関する修正契約を $145,223,956 で。以下のメンバーがチームに参画。
    • Air Transport International LLC (Little Rock, AR)
    • Atlas Air Inc. (Purchase, NY)
    • Delta Air Lines Inc. (Atlanta, GA)
    • Federal Express Corp.
    • Polar Air Cargo Worldwide Inc. (Purchase, NY)
    • MN Airlines LLC (dba Sun Country Airlines, Mendota Heights, MN)
    2014/9/30 まで。USTRANSCOM (US Transportation Command) Directorate of Acquisition, Scott AFB, IL (HTC711-13-D-CC02)
  • National Air Cargo Group Inc. (dba National Airlines of Orlando, FL) : 国際空輸業務に関する修正契約を $12,267,057 で。2014/9/30 まで。USTRANSCOM (US Transportation Command) Directorate of Acquisition, Scott AFB, IL (HTC711-13-D-CC08)
DLA (Defense Logistics Agency)
  • Northrop Grumman Systems Corp., Bethpage, NY) : 海軍向けの外翼パネルを $37,484,783 で。2017/11/31 まで。DLA (Defense Logistics Agency) Aviation, Philadelphia, PA (SPM4AX-12-D-9401-THA5)
  • Quality Fruit and Vegetable LLC (El Paso, TX) : 陸軍ならびに農務省向けの野菜・果物類を $30,000,000 (価格修正条項付き) で。基本契約 18 ヶ月、2015/5/17 まで。さらに 18 ヶ月間のオプション契約×2 件を設定。DLA (Defense Logistics Agency) Troop Support, Philadelphia, PA (SPE300-14-D-P231)
ARMY
  • BAE Systems Land and Armaments LP (York, PA) : M109A6 PIM (Paladin Integrated Management) の低率初期生産 (LRIP : Low Rate Initial Production) に関連する、技術データ パッケージと電子マニュアルに関するオプション契約を $26,484,767 で。2016/10/31 まで。Army Contracting Command, Warren, MI (W56HZV-14-C-0002/P00001)
AIR FORCE
  • A-YZ Corp. (Winchester MA) : 従来と比べて 100 倍の規模を持つ推論モデルを実現するための、ソフトウェア開発を $7,166,660 で。1e6-1e9 MH MCMC (Metropolis-Hastings Markov Chain Monte Carlo) サンプルと同等ないしはそれ以上の推論を可能とするもので、実環境で発生する問題の推論に使用する構想。2017/8/30 まで。AFRL (Air Force Research Laboratory)/RIKF, Rome NY (FA8750-14-C-0001)

今日の報道発表 (北米編)
  • BAE Systems は 1999 年から非鋭敏性炸薬 IMX-101 の開発に着手、米陸軍からの認証を取得して成功を収めているが、同社ではさらに新型の IMX-104 を開発、Composition B の代替品として試験を進めているところ。(BAE Systems)
  • GDIT (General Dynamics Information Technology) は米空軍 AFLCMC (Air Force Life Cycle Management Center) から、現役ならびに州兵航空隊 (ANG : Air National Guard) を対象とするネットワーク セキュリティ関連のサポート業務契約を 2,530 万ドルで受注した。NETCENTS (Network-Centric Solutions) の契約案件で、計画名称は ENFAAS (Enclave Non-classified Internet Protocol Router Network Firewall and Automated Security Incident Management Sustainment)。Air Force Integrated Network Operations and Security Centers と AFCERT (Air Force Computer Emergency Response Team) のネットワーク管理システムを更新するほか、AFNet (Air Force Network) のセキュリティ対策やネットワーク可視化のサポートも担当する。(GDIT 2013/11/12)
  • Northrop Grumman Corp. は、米空軍の NASIC (National Air and Space Intelligence Center) による ATEP II (Advanced Technical Exploitation Program II) 案件について、Radiance Technologies のチームに参画して受注獲得を目指すと発表した。ATEP II は、GEOINT (Geospatial Intelligence) と非核分野の MASINT (Measurement and Signature Intelligence) に関する NASIC のミッションをサポートする案件。オペレーションやデータ配信に加えて、GEOINT/MASINT の研究開発も行う。(Northrop Grumman 2013/11/12)
  • ATK (Alliant Techsystems Inc.) は米陸軍から、米空軍向けの DSU-33D/B 近接センサーを 2,280 万ドルで受注した。デリバリー予定は 2015 年。さらにオプション契約を 4 件設定しており、すべて実現した場合の総額は 8,400 万ドル。同社は 1999 年から米海空軍向けに DSU-33 シリーズを独占供給しており、累計納入実績は 154,000 個になる。生産担当は ABL (Allegany Ballistics Laboratory, Rocket Center, WV)。(ATK 2013/11/12)
  • AAR Airlift (Wood Dale, IL) は米海軍 MSC (Military Sealift Command) から、西太平洋・インド洋・アラビア海で実施するヘリ空輸業務のオプション 2 契約を 1,500 万ドルで受注した。ヘリ×4 機と所要の人員、運用/サポート サービス業務を契約に含む。当初契約は 2011 年に受注、基本契約 1 年間、1 年間のオプション契約 3 年分と 11 ヶ月間のオプション契約を設定、すべて実現した場合の総額は 7,700 万ドル。(AAR Airlift 2013/11/11)

今日の報道発表 (その他編)
  • 英空軍 (RAF : Royal Air Force) が Airseeker 計画の下で導入を進めている RC-135 RJ (Rivet Joint)×3 機のうち、初号機が RAF Waddington に到着した。2014 年に実働を開始、2017 年にはフル稼働体制となる予定。機体の改修はテキサス州 Greenville で実施している。要員の方は、米空軍の 55th RW (55th Reconnaissance Wing, Offutt AFB, NE) で 1,800 ソーティ・32,000 飛行時間の経験を積んでいる。(MoD UK 2013/11/12)
  • HMS Queen Elizabeth の船体を構成する最後のブロックを搭載する作業が完了した。全長 64m・全幅 13m・重量 300t で、ランプ部分を構成するもの。これで、同艦の外形はすべて整ったことになる。2014 年に船体構造部の作業を終えて、2017 年に試験航海を開始、2018 年に F-35 の飛行試験を始める予定。(MoD UK 2013/11/11)
  • 2013/11/12 に Kochi で西部方面海軍コマンド司令官・Shekhar Sinha 中将を迎えて、印海軍向け ALH (Advanced Light Helicopter)・Dhruv の初号機就役式典が行われた。HAL (Hindustan Aeronautics Ltd.) 製で、配備先は INAS 322 (Indian Naval Air Squadron 322)。(Indian MoD 2013/11/12)
  • ロシアの UVZ Corp. とフランス・Safran Group 傘下の Sagem Defense Securite が、Dmitry Medvedev 露首相ならびに Jean-Marc Ayrault 仏首相立ち会いの下で、戦略的パートナーシップ合意に調印した。Sagem 製の光学機器を UVZ 製の車両や火砲と組み合わせるのが目的。2012/7/27 に調印していた MoU に基づいて実現したもの。(UVZ 2013/11/7)
  • Diehl Pty Ltd. 傘下の Diehl Defence が Rippel Effect Systems (PTY) Ltd. との間で、擲弾発射機の販売で協力する、という内容の協力合意をまとめた。まず、非鋭敏性炸薬を使用する Diehl 製の新型 40mm 擲弾について、XRGL40 擲弾発射機や UBL40 擲弾発射機での運用承認取得に注力する。 (Diehl 2013/11/11)
  • NH Industries はイタリア海軍に、NH90 NFH (NATO Frigate Helicopter) Step B 仕様の初号機をデリバリーした。配備先は Sarzana-Luni の第 5 ヘリコプター飛行隊。イタリア海軍は NH90×56 機を発注しており、うち 46 機が NFH 仕様。Step B 仕様機では Marte MK/2S ミサイルや魚雷の運用能力付与に加えて、衛星通信端末機や秘話通信機、レーダー、電子機器の改良も実施。既存の Step A (MOC : Meaningful Operation Capability) 仕様機についても同仕様に改修する。なお、NH90 はシリーズ全体で 164 機をデリバリー済みで、ドイツ、フランス、ベルギー、イタリア、オランダ、スウェーデン、フィンランド、ノルウェー、ギリシア、オマーン、オーストラリア、ニュージーランドで運用中。(NH Industries 2013/11/8)
  • Bell Helicopter Textron Inc. トルコの国家警察に、Bell 429×7 機をデリバリーした。15 機を受注しているうちの第一陣。2012 年に受注、2013 年の 9-10 月にかけて、予定を前倒ししてデリバリーを実現した由。(Bell Helicopter 2013/11/11)

今日の報道発表
  • 米特殊作戦軍団 (USSOCOM : US Special Operations Command) が、AC-130 で非誘導の兵装を使用する際の命中精度改善を図るため、風検知技術に関する提案を募っている。(FBO.gov 2013/11/4)
  • X-47B UCAS-D (Unmanned Combat Air System Demonstrator) が 2013/11/10 に、USS Theodore Roosevelt (CVN-71) 艦上で実施していた飛行試験を終了した。一連の飛行試験のうち最新のもので、空母という運用環境との適合性検証が目的。今後、さらに技術面の熟成と運用コンセプトの洗練を図っていくとの説明。(US Navy 2013/11/10)
  • ATK (Alliant Techsystems Inc.) は米陸軍から、5.56mm・7.62mm・12.7mm の銃弾を 3 億 8,700 万ドルで受注した。2013/10/1 から契約がスタート、LCAAP (Lake City Army Ammunition Plant, Independence, MO) で製造する。2012 年に ACC-RI (Army Contracting Command, Rock Island) が同社の採用を決定、工場の O&M (Operation and Maintenance) を含めて請け負うことになったもの。期間は FY2019 までの 7 年間だが、10 年間まで延長する可能性がある。(ATK 2013/11/11)
  • Raytheon Co. は、Space and Airborne Systems 部門の下でレーダーや電子機器の製作に関わっているミシシッピー州 Forest の工場について、20,000 平方フィートの施設拡大と 150 名の増員を実施すると発表。(Raytheon 2013/11/11)
  • 米海軍航空システム軍団 (NAVAIR : Naval Air Systems Command) は、Raytheon Co., Missile Systems (Tucson, AZ) 製の BGM-109E TACTOM (Tactical Tomahawk, a.k.a. Tomahawk ブロック IV) が累計納入 3,000 発を達成した、と発表した。2013/11/5 の出来事。(US Navy 2013/11/8)
  • Northrop Grumman Corp. はデンマーク空軍 (RDAF : Royal Danish Air Force) に、LITENING G4 ターゲティング ポッドをデリバリーした。F-16AM/BM 搭載用で、デリバリーに先立ち、2 週間・25 ソーティの飛行評価試験を実施した。今後 2 ヶ月以内に追加デリバリーを実現する予定。ポッド×6 基に加えてスペアパーツ、支援機材、訓練、現地施設立ち上げも契約に含む。海外パートナー向けの LITENING G4 のデリバリーは初めてで、LITENING シリーズ全体では 8 ヶ国目となる。(Northrop Grumman 2013/11/11)
  • スペインの Maestranza Aerea at Albacete AFB で 2013/10/30 に、飛行訓練校 (AGA : General Air Academy) に C-101 の延命改修初号機 (S/N E.25-31) をデリバリーした。17 機の改修を予定しており、オーバーホールと合わせて機体構造材の補修・交換を行うことで、6,000 飛行時間分への延命を図るもの。17 機のうち 10 機は機体の状態に合わせた補修を行うが、7 機については総取っ替えとする。システム面の陳腐化については別途、アビオニクスの更新計画がある。(Spanish MoD 2013/11/8)
  • 2013/11/17-21 にかけて開催する Dubai Airshow における、各社の出展情報。
    • Lockheed Martin Corp. : Dragon シリーズ ISR、MH-60R、民間向け航空管制、多用途戦闘艦 (Multi-Mission Combat Ship)、無人 K-Max、サイバー防衛に関する記者説明会を予定。(Lockheed Martin 2013/11/13)
    • Northrop Grumman Corp. : E-2D Advanced Hawkeye、AN/TPS-78 レーダー、TPS-703 レーダー、AN/TPS-80 G/ATOR (Ground/Air Task-Oriented Radar)、AN/APG-81、SABR (Scalable Agile Beam Radar)、Bat UAV などに関する出展を予定。(Northrop Grumman 2013/11/13)
    • Rockwell Collins : FireStorm ターゲティング システム、RealFires シミュレータ、HeliSure ヘリ用視界補助装置、Pro Line Fusion 統合アビオニクス
    • BAE Systems : Hawk 練習機、デジタル HUD (Head-Up Display)、Striker HMDS (Helmet-Mounted Display System)、Q-Sight HMD (Helmet-Mounted Display)、F-16 のアップグレード改修
    • EADS : A380 と A400M の飛行展示、Egyptair の A330-300 を地上展示、A350 XWB のコックピット モックアップ、Yahsat 1B 通信衛星、AirPATROL 衛星通信、UAV、EC175 など
    (Rockwell Collins 2013/11/11, BAE Systems 2013/11/11, EADS 2013/11/11)

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人事・組織

予備役の動員状況 (DoD 2013/11/12)
現時点での予備役・州兵の動員内訳は以下の通り。
  • 軍種 : 非志願動員 / 志願動員 / 合計
  • ARNG : 18,043 (-142) / 1,242 (-63) / 19,285 (-205)
  • USAR : 11,358 (+111) / 2,139 (-5) / 13,497 (+106)
  • USNR : 4,120 (-49) / 178 (+2) / 4,298 (-47)
  • USMCR : 1,204 (-12) / 786 (-4) / 1,990 (-16)
  • ANG : 1,514 (-50) / 2,972 (+83) / 4,486 (+33)
  • USAFR : 967 (-39) / 2,106 (+65) / 3,073 (+26)
  • USCGR : 133 (-1) / 240 (-1) / 373 (-2)
  • TOTAL : 37,339 (-182) / 9,663 (+77) / 47,002 (-105)
ARNG : 陸軍州兵, USAR : 陸軍予備役, USMCR : 海兵隊予備役, USNR : 海軍予備役, USAFR : 空軍予備役, ANG : 州兵航空隊, USCGR : 沿岸警備隊予備役

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戦争・紛争

最近のニュースいろいろ
  • シリア北東部のクルド人勢力が 2013/11/12 に「暫定自治政府」の発足を宣言した。西クルド人民会議 (People's Council of Western Kurdistan) のスポークスマン・Shirzad Izidi 氏は「クルド人にとって重要な日となる」とコメント。ただし、これに加わっていないクルド人勢力も存在する。(SpaceWar 2013/11/12)
  • パキスタンの主要政党・Jamaat-e-Islami の Syed Munawar Hassan 党首が 2013/11/10 に、TTP (Tehreek-e-Taliban Pakistan) の首領・Hakimullah Mehsud の死亡について「無条件の弔意」を示すよう求める発言をした。さらに、タリバン掃討戦で死亡したパキスタン軍兵士について「アメリカの側についていたのだから殉教者ではない」とも発言。(SpaceWar 2013/11/10)

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こぼれ話

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AFPS : American Forces Press Service
JDW : Jane's Defence Weekly
DID : Defence Industry Daily

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