この度、12年の長きに亘り日本拳法を牽引して戴きました小西会長の後を引き継いでその重責を預からせて戴く事となり、身の引き締まる思いでお受けさせて戴きました。
これからは力の限り日本拳法の発展の為、尽くさせて戴く所存です。
ここに、拳法会また全国連盟を運営するに当たっての私の基本的な認識と方針を述べます。
全国連盟に於きましては、日体協加盟の前提に立ち全拳連との合同に向けて話合いをしております。
合同の形と時期は未だ確定をしておりませんが、先ず全国連盟の組織そのものが日体協への加盟組織団体として通用する内容にしたいと考えております。そして、全国連盟がそのまま全体として全拳連と合同し日体協に加盟する方針です。
今、既に全国連盟傘下で活動しています職域の競技連盟と地域の競技連盟を、より有機的に組織の中で執行部の一員として活動して頂きます。
現状、職域で全国組織となっていますのは社会人、大学、高校、少年の4競技連盟があり其々で個人・団体の全国大会が開催されています。
又、各都道府県に於いては其々で都道府県大会が毎年開催されていますが、全体としての都道府県対抗大会は平成10年から19年まで10回開催していましたが、一旦中断し、去年は変則的に開催をしました。 今後、全国連盟内に都道府県連盟を立ち上げて、都道府県対抗大会を再開するようにしたいと考えています。
全国連盟は日本拳法競技の拡大発展を願い色々と活動をしていますが大きくは日本拳法連盟・日本拳法中部日本本部・日本拳法会が其々の地域で昇段級審査を行い、そこで合格をして申請された者に対して全国連盟として允許状を発行しています。
又、地域競技連盟主催の各都道府県大会の入賞者と4職域競技連盟主催の個人戦全国大会の入賞者と海外からの選抜選手を一堂にして、少年・高校・成年の男女其々で、その年の 個人チャンピオンを決定する大会として全・日本拳法総合選手権大会を主催しております。
ここ数年前から、全拳連、都道府県連盟と元々全国連盟内で活躍して戴いていた人達によって新組織が立ち上げられています。 それは、彼らが全国連盟ではそれが成し遂げられないと思い立ち上げた組織であり、立ち上げの方法は賛否あるとしても、目指す方向としては決して間違いでは無いと考えます。
日体協加盟のハードルが以前に比べて下がり、加盟が可能になった事で全国連盟も日体協加盟に向けて、又 都道府県対抗大会も再開する方向に舵を切ったことにより基本的にお互いに争う相手ではありません。 私の好きな言葉に、「美しい村など最初から無かった。美しい村にしたいと言う人々が集まり美しい村ができた。」言うのがあります。
皆が我を捨て謙譲の意を持って目標に進めるかどうかの問題と認識します。
全国連盟としては、澤山宗家の教えである「怖れず怒らず王者の徳」の精神を持ち、正々の陣、堂々の旗の基 一歩ずつ前に進んで行く覚悟です。
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