宮内庁は14日、天皇、皇后両陛下の意向を受けて検討を進めてきた「今後の陵と葬儀のあり方」を発表した。陵の墳丘の形状は従来通りで、天皇・皇后陵が隣り合う形にし、敷地面積を昭和天皇・香淳皇后陵の8割程度にする。また江戸時代前期から続いてきた土葬を火葬に変更し、火葬のための新たな儀式を行う。
天皇の火葬は1617年の後陽成天皇の葬儀が最後で、葬法の歴史的転換になるが、そのほかに大きな変更はなく、旧皇室喪儀令などに基づく戦前の形式が継続することになった。陵の予定地は東京都八王子市の武蔵陵墓地の大正天皇陵西側になる。
宮内庁は昨年4月26日に新たな陵と葬儀のあり方の検討を行うと表明。祭儀、歴史の専門家の意見も聞き、作業を進めていた。
両陛下は陵・葬儀のあり方について、武蔵陵墓地の用地に余裕がなくなっていることや、国民生活への影響を少なくすることを考慮して検討を進めてほしいとの意向を示されていた。また「一般社会でも火葬が通常化している」「歴史的にも天皇、皇后の火葬が長く行われてきた」ことから自身も火葬を希望された。
火葬に関しては、既成の火葬場の使用は困難で、周辺環境にも配慮する必要があることから、武蔵陵墓地敷地内に一時的な専用の火葬施設を造ることにした。
陵は明治天皇陵から続いている「上円下方」の墳丘形式を踏襲。従来より大きさを縮小した天皇、皇后陵が並び立つように配置する。皇后陵は天皇陵より小さめになる。
葬場殿が置かれる葬儀会場は大正、昭和では東京・新宿御苑だったが、今回の発表では具体的な場所は定めなかった。
昭和天皇、宮内庁、葬儀
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