未来シアター

毎週金曜夜11時30分~放送

OA内容

#84 2013/11/8 OA
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  • 「福田恭巳」 「スラックラインライダー」
    主題歌「スフィアの羽根/スキマスイッチ」

    幅、わずか5センチほどのロープ。
    実は、この上で行われる、スポーツがある。

    普通なら、落ちないようにバランスをとるだけで精一杯。
    しかし、そのロープの上をジャンプし、
    回転などの様々な技を競い合う、今話題の競技「スラックライン」

    そんなスラックラインで現在、
    女子世界ランク第一位の福田恭巳。

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  • 「宙を舞う バランスの女神」

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  • 小学校1年生から9年間、ダンスに明け暮れた福田。
    高校に入ると、当時、日本でも流行し始めていた
    「ボルダリング」に興味をもち、ロッククライミング部に入部。
    そのトレーニングのひとつとして出会ったのが、
    「スラックライン」だった。

    福田は始めてわずか一年で、360度回転するなど
    アクロバティックな大技を次々と成功させ
    全日本選手権2連覇という快挙を達成。

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  • その勢いにのって今年、
    本場アメリカで開催されたワールドカップに出場。
    さらに様々な大会で入賞し、ついに・・・世界ランキング1位。

    しかし、そんな彼女の前に立ちはだかる「新星」が現れた。
    「前方宙返り」を得意とする、須藤美青13歳。
    須藤は福田がワールドカップに出場している間に行われた国内大会で優勝。

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  • 福田は日本ナンバー1の座を守るため、
    自らの記録の一回転半を超える大技、二回転に挑戦していた。
    ところが、猛練習をしている最中に右肘を骨折するハプニングが…。

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  • 回転技を決めるには、右腕を大きく動かさなければならないため、骨折した状態ではかなり厳しい。

    そして全日本オープン選手権。福田は痛みを押しての出場。
    一回戦は、ケガを悪化させる恐れがある回転技をさけ、
    バランス力を見せる技で勝負。

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  • 2回戦の相手、中村朱里は、常に上位入賞する選手。
    キレのある回転技を次々と披露する。
    「バランス技だけでは負ける…」
    ケガをおしてリスクが高い回転技を必死にくり出すが、
    うまく体を動かせない悔しさから涙する福田。
    苦しい戦いを乗り越え、なんとか決勝へ進出。
    一方須藤は、得意の前方宙返りで順調に勝ち進む。

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  • そして決勝戦。
    須藤は、得意の前方宙返りを多彩な技と組み合わせて
    高いポイントを上げていく。

    須藤のポイントを超えるには、「二回転」しかない。
    痛みを押して二回転を成功させた福田。
    結果は、見事優勝。

    福田の果てなき挑戦はつづく。

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  • 「長谷川裕也」 「靴磨き職人」
    主題歌「輝く人/アンジェラ・アキ」

    世界的にも珍しいカウンタースタイルの靴磨き店。
    お客と会話をしながら、求める仕上がり具合を掴み、
    最高の磨き上がりを提供する革新者、長谷川裕也。

    「極上のおもてなし」

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  • 長谷川の店では、お客をカウンターへ。
    席につくとウェルカムドリンク。
    レストランのようなメニューでコースを説明。

    まずは、馬の毛のブラシでホコリを払い、
    クリーナーで汚れを落とす。
    続いて、シューズクリームで、革に栄養を与える。
    通常、布で行う作業だが、長谷川は指で行う。

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  • そしてワックスでの磨き作業でもこだわりの職人技が。
    布に水を一滴付けて湿らせ、ワックスを付け靴を磨く。
    これを何度も繰り返す事で、鏡のような輝きに。

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  • 長谷川は高校卒業後、セールスマンとして働いていた。
    だが、働き詰めの毎日で体調をくずし、退職。
    靴好きで磨くのも好きだった長谷川は、
    靴磨き職人になろうと決意した。

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  • 100円ショップで道具を揃え、靴磨きをスタート。
    すると次第に靴磨きの奥深さを知り、
    職人としての誇りが芽生えていった。
    しかし靴磨きという仕事をバカにされることもしばしば…

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  • 長谷川は皮革技術センターで革について1から学び直し、24歳で青山に店を構える。
    目の前でしっかり靴磨きを見てもらえば、
    その技術の価値を認知してもらえるはず、という
    想いが込められたスタイリッシュな靴磨きは、
    一躍人気店となった。

    長谷川のファンは日本全国に広がり、
    彼に磨いて欲しいと、毎日、靴が送られてくる。
    その中には、特別な依頼も!

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  • 靴に色ムラを付けアンティーク調に
    仕上げて欲しいという。
    ムラとなる濃い色を指で塗ったら、後から淡い色を塗り、馴染ませる作業を繰り返し、見事、自然なグラデーションが美しいアンティーク調に仕上げてみせた。

    時にはこんな依頼も。
    茶色の靴をダークネイビーに染め上げて欲しいという。
    長谷川は独自の染料で、染めては乾かすを何度も繰り返し、全く新しい靴と見紛うほどの仕上がりに。

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  • ある日、長谷川にとって特別な方が来店。
    修業時代からの常連、田中さん。
    磨くのは、田中さんが12年も愛用する靴で、
    幾度となく長谷川によって、輝きを取り戻した。

    そして長谷川は、今日も多くの靴を輝かせる。