未来シアター
毎週金曜夜11時30分~放送
「福田恭巳」 「スラックラインライダー」
主題歌「スフィアの羽根/スキマスイッチ」幅、わずか5センチほどのロープ。
実は、この上で行われる、スポーツがある。普通なら、落ちないようにバランスをとるだけで精一杯。
しかし、そのロープの上をジャンプし、
回転などの様々な技を競い合う、今話題の競技「スラックライン」そんなスラックラインで現在、
女子世界ランク第一位の福田恭巳。
「宙を舞う バランスの女神」
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小学校1年生から9年間、ダンスに明け暮れた福田。
高校に入ると、当時、日本でも流行し始めていた
「ボルダリング」に興味をもち、ロッククライミング部に入部。
そのトレーニングのひとつとして出会ったのが、
「スラックライン」だった。福田は始めてわずか一年で、360度回転するなど
アクロバティックな大技を次々と成功させ
全日本選手権2連覇という快挙を達成。
その勢いにのって今年、
本場アメリカで開催されたワールドカップに出場。
さらに様々な大会で入賞し、ついに・・・世界ランキング1位。しかし、そんな彼女の前に立ちはだかる「新星」が現れた。
「前方宙返り」を得意とする、須藤美青13歳。
須藤は福田がワールドカップに出場している間に行われた国内大会で優勝。
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福田は日本ナンバー1の座を守るため、
自らの記録の一回転半を超える大技、二回転に挑戦していた。
ところが、猛練習をしている最中に右肘を骨折するハプニングが…。
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回転技を決めるには、右腕を大きく動かさなければならないため、骨折した状態ではかなり厳しい。
そして全日本オープン選手権。福田は痛みを押しての出場。
一回戦は、ケガを悪化させる恐れがある回転技をさけ、
バランス力を見せる技で勝負。
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2回戦の相手、中村朱里は、常に上位入賞する選手。
キレのある回転技を次々と披露する。
「バランス技だけでは負ける…」
ケガをおしてリスクが高い回転技を必死にくり出すが、
うまく体を動かせない悔しさから涙する福田。
苦しい戦いを乗り越え、なんとか決勝へ進出。
一方須藤は、得意の前方宙返りで順調に勝ち進む。
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そして決勝戦。
須藤は、得意の前方宙返りを多彩な技と組み合わせて
高いポイントを上げていく。須藤のポイントを超えるには、「二回転」しかない。
痛みを押して二回転を成功させた福田。
結果は、見事優勝。福田の果てなき挑戦はつづく。
「長谷川裕也」 「靴磨き職人」
主題歌「輝く人/アンジェラ・アキ」世界的にも珍しいカウンタースタイルの靴磨き店。
お客と会話をしながら、求める仕上がり具合を掴み、
最高の磨き上がりを提供する革新者、長谷川裕也。「極上のおもてなし」
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長谷川の店では、お客をカウンターへ。
席につくとウェルカムドリンク。
レストランのようなメニューでコースを説明。まずは、馬の毛のブラシでホコリを払い、
クリーナーで汚れを落とす。
続いて、シューズクリームで、革に栄養を与える。
通常、布で行う作業だが、長谷川は指で行う。
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そしてワックスでの磨き作業でもこだわりの職人技が。
布に水を一滴付けて湿らせ、ワックスを付け靴を磨く。
これを何度も繰り返す事で、鏡のような輝きに。
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長谷川は高校卒業後、セールスマンとして働いていた。
だが、働き詰めの毎日で体調をくずし、退職。
靴好きで磨くのも好きだった長谷川は、
靴磨き職人になろうと決意した。
100円ショップで道具を揃え、靴磨きをスタート。
すると次第に靴磨きの奥深さを知り、
職人としての誇りが芽生えていった。
しかし靴磨きという仕事をバカにされることもしばしば…
長谷川は皮革技術センターで革について1から学び直し、24歳で青山に店を構える。
目の前でしっかり靴磨きを見てもらえば、
その技術の価値を認知してもらえるはず、という
想いが込められたスタイリッシュな靴磨きは、
一躍人気店となった。長谷川のファンは日本全国に広がり、
彼に磨いて欲しいと、毎日、靴が送られてくる。
その中には、特別な依頼も!
靴に色ムラを付けアンティーク調に
仕上げて欲しいという。
ムラとなる濃い色を指で塗ったら、後から淡い色を塗り、馴染ませる作業を繰り返し、見事、自然なグラデーションが美しいアンティーク調に仕上げてみせた。時にはこんな依頼も。
茶色の靴をダークネイビーに染め上げて欲しいという。
長谷川は独自の染料で、染めては乾かすを何度も繰り返し、全く新しい靴と見紛うほどの仕上がりに。
ある日、長谷川にとって特別な方が来店。
修業時代からの常連、田中さん。
磨くのは、田中さんが12年も愛用する靴で、
幾度となく長谷川によって、輝きを取り戻した。そして長谷川は、今日も多くの靴を輝かせる。