福島原発:4号機にキャスク搬入 核燃料回収へ準備

毎日新聞 2013年11月13日 20時35分(最終更新 11月14日 00時37分)

福島第1原発4号機に入った燃料輸送容器「キャスク」を積んだトラック=福島県大熊町で2013年11月13日午後1時7分、本社ヘリから小関勉撮影
福島第1原発4号機に入った燃料輸送容器「キャスク」を積んだトラック=福島県大熊町で2013年11月13日午後1時7分、本社ヘリから小関勉撮影
福島第1原発の廃炉工程表
福島第1原発の廃炉工程表

 東京電力は13日、福島第1原発4号機の使用済み核燃料プールからの核燃料取り出しに向け、専用の輸送容器「キャスク」を原子炉建屋内に搬入するなど本格的な準備作業に着手した。東電は、模擬燃料のキャスク移送などを経て、週明け以降、取り出しを始めることを明らかにした。プール内にはがれきが残り、地震のリスクを抱えたままの作業が今後1年強も続く。過酷事故を起こした商用原発からの燃料の本格回収は世界初の試みとなる。

 4号機プール内の燃料は、使用済みが1331体、新燃料が202体。キャスクに最大22体の核燃料を順次収容し、来年末までに全燃料を敷地内の保管施設「共用プール」へ移す。

 東電は13日、燃料の状態を確認した結果、使用済みの3体に損傷があり、現時点での回収は困難と判断した。うち1本は作業員の過去の誤操作で変形している。線量が高いため、3体の回収は後回しにする。

 今回の取り出しにあたり、東電は東京タワーを建設するのと同量に当たる鉄骨4200トンを用いて新しい原子炉建屋カバーを建設。回収中に地震や停電があっても、つり下げ中の燃料をクレーンが落とさない仕組みを採用した。燃料の間に落ちたがれきで燃料を回収できない場合には、無理に燃料を引き抜かないようにクレーンが自動停止するシステムも導入した。

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