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永遠亭で過ごすようになった○○。
彼は幸せである。


朝、○○は息苦しさと圧倒的な快楽で目覚める。
永琳によって彼は口腔を嬲り尽くされ、同時に彼女のさらに奥へと誘われる。
寝起きの身体に我慢は出来ず、そのまま○○は永琳の胎内へ本能のまま放つ。
彼の身体に解放感が走り抜け、倦怠感に身体が支配される刹那、再び彼女によって獣欲に火を灯される。
○○は永琳を抱く事によって、彼女へと己の存在を刻む。
彼自身を何度も何度も叩き付けるように、抑えの効かない劣情を彼女へとぶつけ続ける。
永琳は、彼の望むままに抱かれ犯され汚され貪らせて、その度に彼を優しく包み込む。
その中で彼女は、○○の身体も心も魂も存在そのものも、彼女へと浸食させて行く。
久遠の時の中で永琳という存在を忘れさせない様に。


二人は部屋に籠り切りで食事を取る。
二人の食事風景は、肝の据わったてゐですら目を背ける程の光景が広がる。
○○が横から永琳の胸に抱かれる態勢で、食事は始まる。
永琳が毒見を兼ねて食事を口にし、安全を確認しつつ噛み砕いた後、口移しで○○へと与える。
口が重なっている間は舌を絡めながら、その味と繋がりを楽しむ。
時折、狂おしく口を塞ぎ互いの舌を絡め、混ざった唾で喉を潤す。
互いの食欲と色欲への渇望が満たされるまで、二人だけの狂宴は続く。


○○は普段、屋敷から出される事は無い。
唯一の例外は、永琳と共に薬を卸に人里へ向かう時に外出する時だ。
強制的に連れ出されると言った方が正しい表現だろうか。
姫様や鈴仙やてゐ、他イナバの誘いから遠ざける為である。
永琳は必ず○○の腕を取り、その肩に顔を寄せ恍惚の表情で並び歩く。
人里に到着すると彼女は、全ての女の動向をつぶさに油断無く観察する。
彼に近寄る女は居ないか、永琳の意識は研ぎ澄まされる。
行き過ぎた警戒をする永琳の気苦労は絶えないが、その顔は淀んだ誇りに満ちている。
夫婦は常に一緒の存在であると、彼女は強く深く妄信している。


永琳だけが○○の服を洗濯する。
まず洗う前の彼の服全てに顔を押し付けて匂いを嗅ぐ。
そして必ず二人の服を一緒に洗う。互いの匂いを混ぜ合わせるように。
○○の服も全て永琳が直す。彼女の長い髪を糸にして。
洗濯や裁縫を行っている彼女の顔は、実に幸せそうに見える。
彼への狂的までの独占欲が、近づき難い異様な雰囲気を漂わせているのだが。


風呂へも必ず二人で入浴する。
○○の着ている服は、永琳がゆっくりと一枚ずつ丁寧に脱がせて行く。
また、永琳の着ている服も○○が脱がせる。
浴室に移るなり、激しく口づけを交わし互いの口腔から清めていく。
○○の舌が永琳の口から解放されると、唇をなぞり首筋へと這わせる。
切り返して下り、鎖骨を優しく撫でた後は、腋に顔を埋めて舌の腹でねっとりと撫でる。
それから主張の激しい膨らみへと進み、ほのかに色づいた先端の周囲を何度か回り焦らす。
身体の鼓動がより大きく伝わり、切ない息遣いが漏れると同時に乳を吸う。
少しの間甘えつつ柔らかさを堪能したら、お礼代わりに舌で乳首を突き、転がし、嬲り尽くす。
名残惜しく先端にキスをして油断させた所で、もう一つの乳房に思い切りしゃぶりつく。
再びたっぷりと甘えた後、今度は胸の谷間に顔を埋め、そのまま下へと舌を伝わせて行く。
臍の周りをゆっくりとくすぐり、下腹部に頬ずりをする。
それを合図に先程から濃厚な女の匂いを発し続ける場所へと誘われ、そこを口で塞ぐ。
その割れ目を舌で押し開き、奥から溢れ続ける淫らな果汁を掬い上げて啜り、吸い上げる。
嬌声が上がり、女は男の頭をそのしなやかな太腿で強く抱く。
互いの存在を感じ激しく揺すり合い、雌が身体を大きく仰け反らせ、雄は吹いた潮を口付けて全て飲み、その脱力した身体を駆け上がる。
そして欲望で膨らんだ己の象徴を、無防備に晒された雌の胎内へと有無を言わさずに突き立てる。
胎の奥までしっかりと咥え込ませ腰を打ち付け、奥へと誘う雌の身体を可愛く想いながら、雄は快楽を貪る。
それこそ、女が望んでいた事と気付かないままに。
互いの体液に塗れ互いの色を混じり合わせて、心身へと染み込ませながら。


夜は夫婦の時間が優先される。
退屈を飽かした姫は、外に出かけて殺し合いで発散する。
遠慮がちな弟子に心配は無く、狡猾な兎は先の事を考え損得を計る頭がある。
つまり○○と永琳は周囲を憚る事無く、子作りを出来る環境にある。
そして、○○も永琳も子供を欲している。
きっと、二人の間に子供が生まれたならば、この異常な環境も少しはマシになるかもしれない。
蓬莱人が『後継者を必要としない存在』である事に○○が気付くのはいつの事だろう。
だが気付いたとしても、この鎖を○○は断ち切る事は出来るだろうか。
愛おしい妻の切実な想いなのだから。



永遠亭の縁側で永琳に膝枕された○○が、耳かきをされている。





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