今回は、Visual Studio Windows Installer XML (WiX) に付いて触れたいと思います。

WiXは、XMLソースコードからWindows インストールパッケージを作成するツールセットですが、英語版のCTP (Community Technical Preview) が公開されたばかりのVisual Studio 2010でサポートされます。Visual Studio 2010CTPに付いては、1028日の当ブログで触れていますので、ご参照下さい。

 

Visual Studio 2010 CTPを起動すると、起動画面中のプロダクトリストや、[About Microsoft Visual Studio] ダイアログボックス中の[Installed products]リストの一番下に、[Windows Installer XML Toolkit CTP Version 3.0]が確認できます。

 

それでは、簡単なWiXプロジェクトを作成してみます。

1.    Visual Studio 2010 CTPを起動し、Fileメニューで New -> Project を選びます。

2.    New Projectダイアログボックスでは、Project typesWiXを選び、TemplatesWiX Projectを選びます。

3.    Create directory for solutionをチェックして、NameLocationSolution Nameを入れたら、OKを押して、WiXプロジェクトを作成します。

4.    BuildメニューからBuild Solutionを選んで、ビルドをします。

すると、指定したLocation下のbin/Debugの下に、Windows installer package (.msi) とデバッグ情報を含むファイル (.wixpdb) が作成されます。また、Solution Explorerを見ると、作成されたWiXプロジェクトに、Product.wxsというWiXソースファイルが確認でき、XMLエディターで開くと、インストールに関する様々な情報が、記述・確認できます。

5.    Solutionに、インストールするアプリケーションを追加します。

6.    SolutionProject Dependenciesで、ProjectsWiXプロジェクトを、Depends onにインストールするアプリケーションを選択し、依存関係を設定します。

7.    Project.wxs中で、File elementComponent elementを設定します。(詳細は下記のウォークスルーに記述されています)

8.    Buildメニューで、Build Solutionを実行します。

これで、指定したアプリケーションをインストールするWindows installer package (.msi) が出来上がりました。このMSIを実行すると、Project.wxs中で指定されたフォルダーに、目的のアプリケーションがインストールされます。

 

以上、簡単にVisual Studio Windows Installer XMLに付いて触れましたが、詳しくは、Visual Studio 2010 CTPサイト(http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=132855)から、ウォークスルーをダウンロードし、VSWalkthroughs.mhtをご参照ください。