佐々木俊尚氏(実物)と幸福の科学のコラボセミナー(こくちーずより) |
幸福の科学は、1991年に週刊誌『フライデー』への抗議として講談社を襲撃し、社屋に乗り込んでがなったり、大量の電話やFAXで社の通信機能を麻痺させ、さらに全国で多数の訴訟を起こした宗教団体。全国での同時多発訴訟は、裁判所から「訴権の濫用」として退けられました。また90年代に、布施返還訴訟を起こした元信者と代理人弁護士に対して、名誉毀損を理由に8億円もの損害賠償を求めて提訴。裁判所から「批判的言論を威嚇するための提訴で、裁判制度の目的に照らし著しく相当性を欠く」とされ、敗訴しました。
近年でも、教団施設の開設に反対する近隣住民を脅迫したり、民家の敷地に勝手に侵入して批判的な看板を破壊するといった活動を行い、2010年に栃木県に開校した幸福の科学学園では、教育基本法で禁じられている政治教育・政治活動を行うなどしています。批判者に対しては法律を濫用して威嚇する一方で、自分たちの目的のためには法律を無視するという、反社会的な行動を繰り返しています。本紙・藤倉善郎主筆も、『週刊新潮』で幸福の科学学園の実体をルポしたところ、1億円の損害賠償を求められ提訴され、現在、係争中です。
また、教祖・大川隆法総裁が死者の霊や神、あるいは存命中の人物の守護霊を降霊させてあれこれ喋らせる“霊言”では、昨年末の衆院選時に災害の発生を予言して(もちろん外れている)信者を脅し選挙活動を煽ったり、教団を批判する存命中の人物に対して誹謗中傷を行ったりしています。本紙・藤倉主筆も霊言のターゲットにされ、大川総裁から勝手に守護霊を召喚されて、その言葉を書籍化されています。この書籍で藤倉主筆は、大川総裁や教団幹部から「ブラック・ジャーナリスト」と事実無根の誹謗中傷をされた上、大川総裁や教団幹部たちから、身体に危害を加える可能性すら示唆され脅迫されています。
霊を降ろして褒める場合や、あるいは霊から教団へのアドバイスをもらうといったケースも多いのですが、そのような場合でも存命中の人物に無断で書籍化し、「霊言は報道だ」などと主張して写真を無断使用するなど、やりたい放題です。
今回、出版されたジョブズの霊言本『公開霊言 スティーブ・ジョブズ 衝撃の復活』(大川隆法、幸福の科学出版)も、それまでの霊言本と同様にジョブズの霊を大川総裁が呼び出し、教団幹部らが霊にインタビューした内容が収録されたもの。英語版も出版され、日米同時出版だそうです。ジョブズを誹謗中傷するものというよりは、ジョブズが幸福の科学にアドバイスしているかのような内容のようです。
アマゾンに掲載されている内容紹介には、こう書かれています。
【Amazon】公開霊言 スティーブ・ジョブズそのクレイジーな書籍の出版記念イベントで、作家・ジャーナリストを名乗ってあちこちで文章を書いている佐々木俊尚氏がコラボすることがわかりました。11月22日に都内で開催される〈『公開霊言 スティーブ・ジョブズ 衝撃の復活』出版記念ガチンコ対談セミナー〉です。
内容紹介
【日米同時発刊!】
ジョブズが
もう一度、
世界を驚かせる。
世界を本気で変えたければ、
自由であれ。シンプルであれ。
そしてクレイジーであれ。
その死から97日―――
霊界からの73分スペシャル・インタビュー!
いま、ジョブズ神話に新たなる1ページ。
佐々木氏はこの中で、幸福の科学IT伝道局長・林洋甫氏と対談する予定となっています。大川総裁が佐々木氏(霊)を召喚するのではなく、佐々木氏(実物)が出てくるというわけです。
Twitter上では、
「佐々木さん、もっと真っ当な人だと思ってたのに」
「佐々木俊尚氏は広告塔だったのか?」
「香ばしすぎる。よっぽどお金に困っちゃってるんだろうか」
「花園神社の見世物小屋で観たいな…」
といった声が挙がっています。これに対して当の佐々木氏(実物)はTwitter上で、笑っています。
【Twitter 2013年11月13日 - 23:38】また、佐々木氏は「世界宗教だって原始段階ではだいたいカルトです」などとざっくりと宗教一般論を語り、「現在の幸福の科学はカルトではない」「私は純粋に自分の興味と好奇心から出演するだけなので、それを教団側が宣伝に利用されるのは別に構わない」とも発言しています。
タイムラインでは粛々と宗教の議論があって、しかしエゴサーチして自分の名前でTw検索すると「佐々木俊尚終わった!」「かねに目がくらんで幸福の科学に」とか大喜びしてる人が沸いてきていて、なんとも言えない夜だね(笑。
幸福の科学の機関誌『ザ・リバティ』のウェブサイトによると、もともとこの対談は、IT伝道局長・林氏が佐々木氏(実物)に送ったメールを、佐々木氏がメルマガ『佐々木俊尚の未来地図レポート』で「好意的に紹介」したことがきっかけで企画されたそうです。佐々木氏(実物)がメルマガを発行した際のタイトルは、「プラットフォーム化していくAKB48と宗教、そして政治」。
佐々木氏(実物)は、ネット上の「プラットフォーム化されたカルト情報」の中で、幸福の科学についてどんな情報が飛び交っているかについては、ご存知なかったうようです。
本紙・藤倉主筆(実物)のコメントです。
「佐々木俊尚氏(実物)がちょっとアレなのはみんな知ってるだろうからニュースバリューないだろと思って、カルト新聞では記事にしないってTwitterで宣言しちゃってました。でも意外と話題になってきたので、前言撤回。記事にしちゃいました。オウム真理教全盛の頃は、宗教学者や文化人や一部メディアがオウムをヨイショして、後で“おいおい”ってことになったわけです。佐々木氏(実物)は、新聞記者時代にオウム事件を取材していたとか言っているが、取材した割にその辺のことは理解できていないんですね。幸福の科学がサリンを撒くことはないと思うが、言うまでもなく、サリンを撒かなければ何をしてもいいというものではない。宣伝に加担するにはあまりにリスクが大きい相手であることくらい、たとえ自称でも“ジャーナリスト”ならわかりそうなものだけど、わっかんないんだろうな~」
◇参考
togetter/佐々木俊尚氏、幸福の科学・ジョブズ霊言本セミナーとコラボで炎上
悪徳商法?マニアックス ココログ支店/【幸福の科学】佐々木俊尚氏の「信仰も否定もしていない」という詭弁
skeeem/佐々木俊尚氏が幸福の科学のイベントに出たのは別にいいとしてもそれにしたって言い訳が下手すぎる件
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