「駅前で友達と待ち合わせた時の話
普段は遅刻しない友達が10分くらい遅刻してきた
でも明らかに様子がおかしい
これから遊びに行くと言うのに あきらか に死にかけな訳ですよ
で、俺の前に座り込むなり「ごめん遅刻した 」と謝ってきた
俺はちょっと動揺して「いや、全然いいけど 足 足どないしたん 」と聞いた。
すると友達はこう言った
「…ぞ…象に足を踏まれた…」
は 象に足を踏まれた
待ち合わせは大阪です。大阪の街を普通歩いてて象に足を踏まれる事はありません
でも彼は言い切るんです 「象に足を踏まれた…曲がり角を曲がったら…象に足を踏まれた…」
ちょっと笑ってもうた
とりあえず言うてる事がわからないので靴を脱がして足を見た
少し血が出ている 血はさほどひどくないけど、ハレている
遊びはキャンセルして救急車を呼び一緒に乗った
救急車の車内、救急隊員が彼に聞いた「足ハレてますね、どうしたんですか
彼「…象に…足を踏まれた…」
アカン
救急隊員も少し驚いてる「象ってエレファントですか
彼「そ…そう…曲がり角…曲がったらエレファントに足踏まれた…」
なんやねんこの会話
この時僕はすでに吹き出している
隊員が俺に事情を聞くが全くわからない答えようがない
救急隊員は[無線]で「足をケガしているようで 、パニックになってる様子で 象に足を踏まれたと言ってます、どうぞ
どうぞ やあらへん
無線初
救急センターの人がこう答えた 「了解しました
了解をするな
俺はもう「その理由で簡単に了解をするな」 どうぞ と無線に割り込みたい
笑いすぎて腹痛い
病院に付くとわずかな間を見て彼にこう伝えた
「お前もうそれ言うな
彼は「うん」と答えた
診察室に入る事ができ様子を見ていた
医者の先生が「ん~骨に異常はなさそうです ね で、どうしたんですか 」
彼は答えた
「象に足を踏まれた…」
俺、笑い死に
でも見逃さなかった 先生は真顔だったが 看護婦さんは笑ってしまっていた
軽い打撲だったようで 包帯ぐるぐる巻き で帰った彼は、あの時の事を聞くと今だに「 象に足を踏まれた」という
彼がみた象と言うのは一体なんだったんやろう… 気になるが
何回聞いても同じ回答しか返って来ないので もう聞かない事にしている
皆さんは曲がり角を曲がるとき象に足を踏まれないよう十分に気をつけ下さい