無色の加速能力者《バーストリンカー》 (チャレンジャー)
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すいません、初っぱなから13巻のネタバレが含まれています。それを踏まえて読んでください。
プロローグ
『今からキミのニューロリンカーにひとつのアプリケーションを送信する。』
『アプリケーション?』
ひとつの部屋に男女が1人ずつ向かい合って座っている。時は2040年代、場所は今受け答えをした者の家である。ちなみに2人の首にあるニューロリンカーは1本のケーブルで繋がっている。有線直結通信、通称『直結』である。
『キミが受け入れてくれるなら、キミの世界は変わる。キミの思いも寄らない形でな。さぁ、どうする?』
『くだらねえな。受け入れるに決まってんだろ。』
『ウン、いい返事だ。遊佑《ユウスケ》くん。』
その直後、目の前に【BB2039.exeを実行しますか? YES/NO】という文字が現れた。
一瞬の迷いもなく、彼はYESを押した。すると、《ウェルカム・トゥ・ジ・アクセラレーテッド・ワールド》と表示される。
『おめでとう、これでキミもバーストリンカーだ。』
黒髪の少女は微笑んだ。
これは物語が始まる前、これから何年後かに「黒雪姫」と呼ばれているであろう少女と、後に物語を動かしていく少年、桐嶋 遊佑《キリシマ ユウスケ》との馴れ初めであった。
ある日のこと──
俺はセイリュウと対峙していた。
「ぐあっ!!」
俺の身体は何度も高粘度の液体に包まれ、俺は《レベル1》となってしまった。
「くそっ......このままじゃ......」
「はあっ!!」
「カレン!!?」
驚いた。カレンが俺を庇ってセイリュウの攻撃を受けたのだ。
「逃げて......早く......あなただけでも......」
「カレン......っ!!」
俺はそのとき無意識に駆け出した。逃げ出したのだ。
「カレン!!絶対に......絶対に助けてやるからな!!死ぬんじゃねえぞ!!」
俺は後ろを向いてそう叫んだ。
「......はっ!!......はぁ......はぁ....」
「またこの夢か........あれから結構経つよな。あいつらどうしてんだろ.....」
俺は頭を抱えながら考えるがモヤモヤするだけだ。
「......考えでも仕方ねえ、今日は転校初日だし早く学校に行こう。」
俺はさっさと制服に着替えて、転校先の私立梅郷中学校に向かった。
主人公設定
桐嶋 遊佑《キリシマ ユウスケ》
外見 赤い髪で、目の色は緑。ルックスは相当良い。
年齢 (本編開始時)14歳
身長 177㎝(タクムより2㎝くらい高い設定だから多分これくらいです。)
2032年生まれ。運動神経はまあまあいい方、ケンカに明け暮れていたりもしたので反応速度もかなり高い。ただし、勉強が全然できずにテストの点は100点満点で平均20か30。
学内アバターはフード付きの黒コートを着ており、顔は自分に似せている。
その他の設定は本編で執筆します。
次回から原作に入ります。なるべく早く致しますので、ぜひ楽しみにしておいてください。