東京電力福島第1原子力発電所の事故から1年半以上がたった2012年11月の段階でも、東京湾奥部の河口域の底泥から1キログラム当たり千ベクレルを超える放射性セシウムが検出されるなど、比較的高濃度の「ホットスポット」が存在していることが、近畿大の山崎秀夫教授らの分析で13日、明らかになった。
山崎教授は「事故に起因する放射性物質が今でも河川を通じて東京湾に流れ込んでいる。生物を含めた監視を続けることが重要だ」と指摘した。
12年8~11月初めにかけて東京湾の延べ106地点で泥を採取、分析した結果、放射性セシウムの濃度は旧江戸川や荒川の河口域で高く、最高は荒川河口の1キログラム当たり1030ベクレルだった。
また、江戸川中流の5匹のウナギのうち4匹が国の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を超えた。
一方、沖合の中央防波堤周辺では同40~290ベクレルにとどまった。今年2月に千葉県が行った調査でも、東京湾中央部は同127ベクレルと山崎教授の沖合のデータに近い結果だった。
海底の泥の放射性物質に関する基準はないが、事故前の東京湾中央部(同3.5~4ベクレル)と比べると依然として濃度は大幅に高い。
荒川河口部の表面から深さ30センチまでの底泥中で放射性セシウムの総蓄積量を調べると、11年8月には1平方メートル当たり1万9400ベクレルだったが、12年4月には同2万9100ベクレル、11月には同5万5800ベクレルと急増していることが判明。河川の流域から東京湾に、原発事故の放射性物質の供給が続いたことが確認された。〔共同〕
東京電力、山崎秀夫、福島第1原子力発電所、セシウム
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