国際支援本格化も広範囲への支援課題11月13日 19時13分
台風30号の直撃で甚大な被害を受けたフィリピンでは、各国から救援物資や医療チームが到着し支援が本格化していますが、移動の手段が限られており、広い範囲にわたる被災地にどのように支援を行き渡らせるかが課題となっています。
今月8日、台風30号が直撃したフィリピンでは、中部レイテ島の主要都市タクロバンなどが猛烈な暴風雨と高潮に襲われ、フィリピン国家災害対策局は、13日午後の時点で2275人の死亡を確認し、3665人がけがをしたと発表しました。
被災地では、依然として食料や飲料水、医薬品などが不足し、けがをした人が治療を受けるのも難しい状況が続いていますが、台風の直撃から6日目となり、各国から救援物資や医療チームが到着し、支援が本格化しています。
このうちアメリカ軍は、海兵隊の兵士250人と輸送機5機それに新型輸送機オスプレイ4機を現地に派遣したほか、原子力空母「ジョージ・ワシントン」と補給艦などの艦船が被災地の沖合で大規模な救援活動を展開する見通しです。
また、日本の国際緊急援助隊も医療チームの本隊20人がフェリーでレイテ島に到着しました。
ただ、被災地では人や物資を運ぶための車両などが不足しているうえ、道路が寸断され移動の手段が限られており、広い範囲にわたる被災地にどのように支援を行き渡らせるかが課題となっています。
現地では、略奪が起きるなど治安の悪化も続いており、銃で武装した兵士が警備を強化しています。
菅長官「無事確認40人」
菅官房長官は午後の記者会見で、現地の日本人の安否について「新たに4人の無事が確認された。大きな被害があったレイテ島とサマール島にいる133人のうち、無事が確認されたのはこれで40人となった。引き続き一刻も早く、一人でも多くの方を救援できるように努力していきたい」と述べました。
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