現在執筆中の「強い心の作り方(仮題)」から、編集前の文章を抜粋してアップしてみます。
—-
掛けた時間の量と質こそ命
能力を鍛えていく上で最初に突きつけておきたいのは、成功やポジションを勝ち得るためには、とにかく時間をひたすら掛けることが大切だということです。
ぼくは子どもの頃から、自分がどのようにしてポジションを作っていくかを、意識的に設計していた人間です。時間を掛けるということの重要性というのは、まさに子どもの頃に学び、実践してきたことです。
ぼくは友だちのなかで、誰よりも対戦ゲームが強い子どもでした。当時流行っていたマリオカート、ポケモン、ボンバーマン、スマッシュブラザーズ、007ゴールデンアイといったタイトルでは、「イケダと対戦すると、絶対勝てなくてつまらない」と、友だちを失うほど圧倒的な強さを誇っていました。ぼくがあまりにも強かったため、4人対戦のゲームでは、ぼく1人に対して3人がチームを組んで戦うというのが定例ルールになっていたほどです。
ぼくがなぜそんなにゲームが強かったかというと、ひたすら時間を割いてきたからです。いずれのタイトルも、ぼくは夜遅くまで自室にこもって単独プレイをやり込み、ゲームの「必勝パターン」を肌で掴む努力を重ねていました。
徹底的にやりこむ対戦系のゲームについては、3,000時間(6時間×1.5年)は費やしていました。初代ポケモンなどは、誇張ではなく300回は全クリ(最初から最後までクリア)しています。300回も同じストーリーをやりこんで何が楽しいの?と疑問に思われる方は多いと思いますが、少しずつクリア時間が短縮され、ポケモンの育て方がうまくなっていくことが、快感で仕方なかったのです。
ぼくはある意味で環境に恵まれており、ひたすら自室にこもってゲームをすることが許されていました。周囲の友だちの話を聞くと、親御さんがゲーム時間に制限を加えているケースが多く、そもそも時間が割けない子どもが大半でした。
友だちが来たときしかゲームができない子どもと、毎日6時間特訓している子どもでは、実力の差があることは明らかです。ぼくは幼少期のゲームの無敵体験から、抜きん出るためには、とにかく時間を掛けることが必要条件であることを学び取りました。
この「とにかく時間を掛ける」というのは、プロブロガーとして活動する今も変わらず大切にしている行動原理です。毎日10時間書くブロガーと、週末に1時間だけ書くブロガーでは、実力の差があるのは当たり前ですから。
—-
たまに驚かれますが、ぼくはかなりマッチョです。もうとにかく、時間を掛ける。質は後から付いてきます。その道に進みたかったら、まずは1,000時間は費やさないとお話にならないと思っています。
プロブロガーを目指したいと思うのなら、まずは毎日3時間を365日続けてください。そこから道が始まります。幾分の例外があることは承知ですが、これは基本的に「正しい」ことだとぼくは感じています。
時間を掛けられるというのは、「情熱」があるという証左です。情熱があれば、成功する可能性は格段に高まります。その逆、時間が掛けられない場合は、情熱がないということです。情熱がない人間が一流になれるほど、世の中は甘くありません。
となると、気になるのは、「そもそも情熱はどのようにして獲得できるのか」という話です。書中ではこの点についても執筆しておりますので、乞うご期待です。