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興毅バンタム最強誇示へ19日済州島V8戦

防衛戦を前に、絶好調をアピールする亀田興毅(撮影・酒井清司)
防衛戦を前に、絶好調をアピールする亀田興毅(撮影・酒井清司)

 WBA世界バンタム級王者・亀田興毅(26=亀田)が、WBC世界同級王者・山中慎介(31=帝拳)に触発された。19日に韓国・済州島で行う同級14位・孫正五(32=韓国)との8度目の防衛戦に向け、12日に都内の所属ジムで練習を公開。10日にV5を達成した山中の強さを認めた上で、自らのV8戦では初回からKOを狙う姿勢を見せた。団体統一戦で激突した場合には勝つ自信を示した。

 頭のどこかで意識しているのだろう。興毅は挑戦者・孫の試合映像よりも、先に山中の10日のV5戦をテレビ中継でチェック。4戦連続KO勝ちで5度目の防衛に成功したWBC王者の強さを素直に認めた。

 興毅 いい試合したと思うよ。王者になって全部KOで勝っているし。オレはKOで勝っていないから偉そうなことは言えんよ。今は、まだ向こうの方がいい試合しているからね。

 「まだ」という言葉の裏には日本人初の3階級制覇に成功し、7度の防衛に成功したWBA王者としてのプライドがある。残り1週間で孫の対策を練るという興毅は「きっちり仕留めたい。倒しにいく? 1回からいくよ」と強調した。17日は27歳の誕生日。プロデビューから10年を迎え「デビュー当時は1回からKOを狙いにいっていた。今は3兄弟で世界王者になって、オレもプロ10年。デビューのつもりで『はつごころ』(初心)に戻ってやる」と、11年12月のマシアス戦以来、5戦ぶりのKO勝利にこだわる姿勢を貫いた。

 山中は10日の防衛戦後に「バンタム級最強だと思います」と宣言した。その強さは認める興毅だが、負ける気はない。将来的な団体統一戦での激突も考えられるが「やったら勝つ自信はあるよ。自分が納得できる試合ができたら、自然に(最強と口から)出てくると思う」とキッパリ。最後は「最強は(WBO王者の弟)和毅。2位以下はじゃんけん」と興毅節で締めくくる余裕もあった。

 日本人の世界王者3人も存在するバンタム級。興毅は「インパクトのある熱い試合をしたい」と、韓国から存在感をアピールするつもりでいる。【藤中栄二】

 [2013年11月13日9時15分 紙面から]

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