京阪バス2子会社、来春合併 「宇治」と「シティ」経営強化へ
京阪バス子会社の京阪宇治バス(本社・京都府京田辺市)と京阪シティバス(京都市伏見区)は11日、来年4月に京阪宇治バスを存続会社として合併し、新会社を「京都京阪バス」に改称すると発表した。両社の3営業所を廃止し、本社と営業所を八幡市上奈良に集約する。
府南部の路線バス事業の運営を一元化し、経営基盤を強化する。重複する路線は再編する計画で、宇治市と久御山町、京都市伏見区を結ぶ宇治大久保淀線では、京阪シティ運行の「田井-近鉄大久保」や「久御山団地-京阪淀」など3系統を廃止し、「佐山-京阪宇治」を新設する。大久保中書島線では宇治バス運行の「宇治車庫-京阪中書島」の1系統を廃止する。
新会社は2015年春をめどに、電子マネーで運賃精算するICカードシステムを導入する。また、京阪バスが宇治市莵道に所有する宇治営業所敷地(約6300平方メートル)は、スーパーなど小売業に貸し出す予定という。
宇治市役所で会見した京阪宇治バスの槻木章管理部長は「社名から宇治が消えるのは一抹の寂しさがあるが、事業を飛躍、拡大させたい」と話した。
【 2013年11月12日 11時36分 】