コブクロ ソチ五輪テーマ曲への思い11月13日 16時32分
「桜」や「蕾(つぼみ)」など数々のヒット曲を送りだしてきた人気デュオのコブクロが、ソチオリンピック・パラリンピックのNHK放送テーマソング「今、咲き誇る花たちよ」を歌います。「選手に寄り添った曲を」と考えたという、歌詞に込めた思いについてコブクロの小渕健太郎さんと黒田俊介さんに聞きました。
五輪の映像からイメージを
2001年にメジャーデビューしたコブクロの2人。今回テーマソングの依頼を受けたときの思いについては「全然、頭の中になかったのですごくびっくりした反面、やっぱりそういう場に携わらせていただけるというのは、すごくうれしいなと思いましたね」(黒田さん)
「ゆっくりじっくりと向き合いました。慌てて作るよりもいろんなものを見て、いろんなものを感じてからゆっくり書こうと思いました」(小渕さん)と語りました。選手に寄り添った曲にしたいと考えた2人は、前回のバンクーバー大会の映像を繰り返し見てイメージを膨らませたということです。「ゴールが決まったり演技が終わる瞬間、何を自分が思うかなと思って、何度も何度も映像を見たりしながら感じ取ることをメモって歌を作りました。今回の歌の中に花が出てくるんですけど、何か天に昇っていく花の、何か廊下のような階段のようなものがウワーッと上がるぐらいの勢いを感じたんですね。今まではかなき小さな存在で、それでも生きていると、手のひらの中の花のような歌を書いてきたんですけれど、今回はもう、とてもじゃないですけど僕の中に入り切れなくて、日本からもその花が見えるんじゃないかと思うぐらい、とても壮大な絵が浮かんだんですよ」(小渕さん)
「この歌を歌うときは、今感(いまかん)って言うんですかね。リアルタイムで起きている感じをどうやって表せるかなというのは常に思いますね。この前咲き誇った花たちよじゃない、今まさに目の前で咲き誇っている感じが僕の歌で出せるかっていう、ところですよね。そういう感じが頭で出せればこの曲はもう何か成立しているのかなという気はしますね」(黒田さん)
長く歌い続ける曲に
歌の中の「それでもこぼれる涙は もうぬぐわなくていい 本当の君に戻ってまた立ち上がればいい」という歌詞で、小渕さんは「涙」ということばにも強い思いを込めたといいます。
「悔しかったりうれしかったり、いろんな涙があるんですけど、もうそのまま全部涙を流してしまえばいいんじゃないかと思うぐらい、すべての人が美しくキラキラとして、すべてが流れ落ちて、また自分に戻る。その『戻る』という字が『涙』の漢字の中に入っているというのがずっと気になっていたんです。一般の人にも言えるんですけど、涙が流れるとすっきりするというのは、涙をどっかにためていてね、その間は自分じゃない自分で、ちょっと気を遣ったり、肩に力が入り過ぎていたりしたのがふっと抜けるとふっと涙が出るじゃないですか。オリンピック選手の人たちが流す涙は、もう全部流れ切るまで流して、また次に向かってくれたらいいんじゃないかなと思って」(小渕さん)
「僕らは多分、このソチオリンピックが終わっても、この歌を延々と歌い続けていくと思うんですね。だから、まだそんなに数えるほどしか歌ってないんですけど、長く僕らは歌い続けていく曲ができたという思いはすごくあるので、大事にしていきたいと思います」(黒田さん)
インタビューでは時折冗談を飛ばしながら熱く思いを語っていたコブクロの2人。この歌に乗るような名場面がソチでどれだけ見られるか、楽しみです。
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