日本ハム元投手　強姦容疑で逮捕　早大主将…野球エリート転落

強姦などの疑いで逮捕された宮本賢容疑者 Photo By スポニチ

　東京六大学野球リーグ・早大の元主将で、プロ野球日本ハム元投手の宮本賢容疑者（２９）＝千葉県船橋市＝が１２日、強姦（ごうかん）などの疑いで千葉県警に逮捕された。関西高（岡山市）時代の０２年センバツでは選手宣誓も務めた。現役引退後、日本ハムで２軍マネジャーを務めており球団にも大きな衝撃が走った。

　宮本容疑者の逮捕容疑は、６月下旬の夜、千葉県船橋市の路上を１人で歩いていた女性に乱暴するなどした疑い。

　関係者によると、千葉県警は９月、県内の駅で別の女性に数十メートル付きまとったとして、迷惑防止条例違反で同容疑者を逮捕。不起訴となったが、この時に採取したＤＮＡが、６月の事件現場に残されていたものと一致したという。

　宮本容疑者は関西高時代に甲子園出場経験があり、選手宣誓の大役を務めた０２年センバツではエース兼主将として４強入りに貢献した。

　早大進学後は左のエースとして活躍。４年時に早大では織田淳哉（現巨人球団職員）以来となる投手での主将に就任し、六大学野球秋季リーグ戦優勝、明治神宮野球大会準優勝。リーグ通算２３勝を挙げ、ベストナインを２度（０５年春、０６年秋）、最優秀防御率（０５年春）のタイトルも獲得。０７年に日本ハムに希望枠で入団し、当時の背番号は１７だった。

　日本ハムでは２年目の０８年に１軍デビューを果たし、９試合に登板（０勝０敗、防御率５・４０）。翌０９年には自己最多となる１２試合に登板（０勝０敗、防御率３・０７）したが、１０年は１試合のみ。１１年に上手から横手投げに転向したものの、１軍の登板機会がないまま、１２年オフに戦力外通告を受け、今季から２軍マネジャーを務めていた。

　犯行現場の船橋市に宮本容疑者は居住。日本ハムが２軍の本拠地として使用している鎌ケ谷市に隣接している。

　同市のファイターズタウンは１２日、午前の練習後は静まり返り、球団関係者は「真面目に仕事もするし、そんなふうには見えなかったけれど…」と困惑の表情。宮本容疑者は前日まで出勤していた。この日は欠勤で、別の関係者は「６月以降も練習に参加していた。驚いている」と話した。

　島田利正球団代表は、「現状は何も分からない。こちらもネットを見て（逮捕を）知ったぐらい。球団としては警察からの報告を待っている状態」と説明。同容疑者については、「体調不良で９月に１カ月マネジャー業務を休みましたが復帰しています。勤務態度は選手時代から凄く真面目」と話した。８月ごろから宮本容疑者が無断欠勤していたとの情報もある。