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中学生は「朝練しないで」 長野県 成長への弊害懸念

 中学校での運動部の練習が生徒に与える負担を検討するため、長野県教育委員会が設置した有識者委員会が13日、「朝練習は睡眠不足を招き、成長に弊害がある」として原則やめるべきだとする報告書をまとめた。

 これを基に、県教委は年内にも部活動の朝練の原則禁止を求める指針を各中学校に示す見通し。指針に強制力はないが、伊藤学司県教育長は13日、朝練を含む練習時間が長すぎるとした上で「効率的な部活動を行うきっかけにしてほしい」と述べた。

 文部科学省によると、全国の自治体でこうした動きは把握していないという。

 報告書によると、長野県では、年間通して朝練を実施する運動部がある中学校は9割を超す。朝練をしている生徒のうち、午前6時半前に自宅を出ているのは2割。疲れて授業に集中できなかったり、睡眠不足を感じたりする生徒はそれぞれ約3割いた。

 有識者委は、朝食が十分に取れない恐れもあり心身の成長を妨げかねないと指摘。平日の練習は放課後の2時間程度が適切で、1週間のうち2日は休養に充てるべきだとした。

 一方、日暮れが早い冬季は練習時間が足りないとして朝練の継続を求める声もあり、報告書を提出した有識者委の金物寿久会長(長野赤十字病院副院長)は、地域の事情に応じた例外はあり得るとの見解を示した。その上で「全国に先駆け改革を行うことには大きな意義がある」と強調した。



((了)(H)(06)131113 185018

 【編注】▽伊藤学司(いとう・がくじ)▽金物寿久(かなもの・としひさ)

[ 2013年11月13日 18:54 ]

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