石川　新パターでパット“改遼”

　１４日に開幕する男子ゴルフの三井住友ＶＩＳＡ太平洋マスターズ（静岡県御殿場市、太平洋クラブ御殿場コース。賞金総額１億５０００万円、優勝３０００万円）の本番に向け１２日、２０１０、１２年覇者の石川遼（２２）＝カシオ＝、１１年覇者の松山英樹（２１）＝東北福祉大＝がそれぞれ９ホールをラウンドした。

　インを回った石川は、これまで試合で使ったことのないパターを投入した。前週は「３〜４メートルのパット」が不発。そこで前日は自宅で約８時間のパット練習。「スタンスを広くし、下半身をドッシリ、手の位置が低めになるように構えたい」と思った石川は、約５年前から家にあったシャフトの長さ３３インチのピン型パターに白羽の矢を立てた。さらにパットのアドレス時にボールの位置が一定になるようにと“お手製”のプラスチックの三角板を使って練習した。

　この大会は過去２勝していて、コースを熟知している。この日は「コースチェックというより、モチベーションを上げるための９ホール」。大会３勝目へ徐々に気持ちを高ぶらせていく。（櫛谷和夫）