中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > サッカー > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【サッカー】

岡崎 ザック監督に異論 「オレは勝ちたい」

2013年11月13日 紙面から

ベルギー合宿初日で軽快な動きを見せるFW岡崎(松岡祐司撮影)=ゲンク市内で(共同)

写真

 【ゲンク(ベルギー)松岡祐司】日本代表のFW岡崎慎司(27)=マインツ=が、ザッケローニ監督の方針に“異論”を唱えた。オランダ、ベルギー両代表との親善試合に向け、ザック監督は「この数試合を勝つのが目標ではない」と約7カ月後のW杯本大会を見据えて試合内容を追求する考えだが、この発言に対し、チーム最多得点の岡崎は「オレは勝ちたい。勝ってW杯への自信にしたい」と、あくまでも勝利にこだわる貪欲な姿勢を鮮明にした。

 表情は落ち着いていたが、眼光は鋭かった。岡崎は真っすぐ前だけを見詰め、勝利への渇望感を訴えるように口にした。

 「オレは…、やっぱり勝ちたい。勝てばもっといい方向に行くと思うし、自信も出る。勝てば余裕が生まれるし、勝てば自信も手に入る。内容について話し合ったりするだろうけど、やっぱり勝って、自分たちのやっていることが少しでも証明されるようにしたい。W杯に向けて、いい自信になるようにしたい」

 チームはパス主体の攻撃を突き詰めようとする余り、ゴールへの推進力を失った。ノッキングする消化不良のサッカーにまとわりつく、閉塞(へいそく)感と停滞感。さらに、積み上げた自信まで擦り減らしてしまっては…。岡崎はそこに危機感を抱いている。

 「自然とボールをつないでしまうのが日本だと思う。だから、意識して、いろんなタイミングで(相手守備陣の)裏を狙ったりしないと。ボールを失うのを怖がっていたらいけない」

 W杯本大会まで約7カ月。オランダ、ベルギーの2連戦に向け、ザック監督は「結果より内容が大切だという気持ちが強い」などと、結果を度外視してでも試合内容を重視する方針を掲げた。だが、泥にまみれて勝利を追い求める姿勢にこそ、内容が付随する−。そんな思いが岡崎にはある。

 「(自信を)失っている感覚はないけど、チームとしてやっぱり勝たないと。内容を求めながら、結果を求めて−というのが理想だと思うけど、勝てば余裕が生まれて『もっとこうしていこう』となる。やっぱり勝たないといけない。そういう部分(結果)を突き詰めていく必要があると思う」

 ゴール前の迫力や強引さ、組織力を結実させる得点力−。苦境でこそ、岡崎の“反発力”がチームの力になるはずだ。

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ