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【福島第一原発の現状】3号機 窒素注入へ工事この一週間(三〜九日)の福島第一原発事故の収束作業は、3号機の水素爆発を防ぐため原子炉格納容器内に窒素を注入する工事に着手したのが大きな動き。建屋内の汚染水を浄化して原子炉の冷却に再利用する循環式冷却はトラブルが減り、順調に動き始めた。 3号機の原子炉建屋一階の放射線量は、事故収束にあたる作業員の被ばく限度の年間二五〇ミリシーベルトに二時間以内で達する毎時一八六ミリシーベルトの場所もあり、ほかより高い。 東京電力は、窒素を入れる配管周辺の床に鉄板を敷き、放射線量を三分の一程度に低減した。ただ、配管の状態を確認するためのロボットによる撮影に手間取り、八日に予定されていた工事の着手が九日にずれ込んだ。 東電は計画通り、来週中に窒素注入を開始したい考え。1、2号機は既に完了しており、3号機で実現すれば、今月十七日までに原子炉の安定的な冷却を目指すとしたステップ1の工程目標を守ったことになる。 東電によると、1〜4号機の汚染水は五日現在、循環式冷却の稼働で約千八百トン減少。しかし、依然として約九万七千六百トンある。 PR情報
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