東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 特集・連載 > 東日本大震災 > 福島原発事故 > 福島第一原発の現状 > 記事一覧 > 記事

ここから本文

【福島第一原発の現状】

建屋の汚染水じわり増加 台風6号で大雨流入 浄化装置も低稼働率

 この一週間(二十四〜三十日)の福島第一原発の事故現場では、いったんは汚染水の浄化が進み徐々に減っていた高濃度汚染水が、じわじわ増えたことが問題になった。

 東京電力によると、1〜4号機の汚染水は、二十六日現在で約九万七千トン。一週間前から千五百トン増加した。処理した汚染水を原子炉の冷却に使う「循環式冷却」が稼働した六月下旬以降、汚染水が増えたのは初めて。

 前週の二十日、台風6号による大雨が、屋根のない1、3、4号機の原子炉建屋に流入した上、トラブルが続く浄化システムの稼働率が目標の58%と低迷しているのが原因だ。

 東電は、新たな汚染水をできるだけ抑えるため、少ない注水量で効率よく炉心を冷却できるように、別の配管から注水することも検討し始めた。来月初めに浄化システムの稼働率を70%にまで回復させ、汚染水を減らしたいとしている。

写真
 

この記事を印刷する

PR情報





おすすめサイト

ads by adingo