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【福島第一原発の現状】

4号機建屋爆発 水素流入が原因

 この一週間(六〜十二日)の福島第一原発では、なぜ建屋が大破したのか原因がはっきりしなかった4号機で、東京電力が上層階の調査を実施。三月十五日に起きた水素爆発は、排気筒を共有する3号機から水素が流入し、原子炉建屋四階の配管にたまって起きたと判断した。

 四階床は下方向に、五階床は上方向にゆがみ、四階に配管とみられる残骸が散乱していたことなどが根拠。当初は、使用済み燃料が破損して発生した水素が原因とみられていたが、今回の調査で、東電は水素は炉心溶融した3号機で発生したものとほぼ断定した。

 また、2号機で検出された放射性キセノンについて、経済産業省原子力安全・保安院も自然に起きる「自発核分裂」により発生したと結論づけ、東電の判断を追認した。東電は今後、核分裂が連鎖的に起きる「臨界」を早く察知できるよう、キセノンなどの発生を常時監視できる装置を格納容器内に設置する計画を明らかにした。

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