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【福島第一原発の現状】

また汚染水漏れ ストロンチウム含む12トン

 今週(三十一日〜六日)の東京電力福島第一原発では、高濃度汚染水の処理システムで水漏れが起きた。五日未明、配管のつなぎ目からホースが抜け、高濃度のストロンチウムを含む汚染水十二トンが漏れ、一部は海に流出したとみられる。

 三月にも同様のトラブルがあり、東電は現在使っている塩化ビニール製から、ポリエチレン製に取り換える計画だったが、間に合わなかった。

 装置は五日午前零時過ぎに、水量の異常を感知して自動停止。作業員が遠隔操作で再起動していた。その後も異常が続き、四回目の停止の時に現場を確認し、流出が判明した。ホースの劣化などが考えられるが、原因は分かっていない。

 流出した汚染水は、放射性セシウムの大半は除去されているものの、ストロンチウムなどは残っている。三月に漏れた水は一立方センチ当たり一四万ベクレルで、今回も同程度とみられている。

 四日には、1〜3号機の原子炉格納容器への窒素供給が停止。東電は低気圧に伴う強風で装置のフィルターに砂やごみが詰まったのが原因と発表した。

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