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【福島第一原発の現状】

汚染水処理2装置 休止 残り水タンクで水漏れ

 四月二十八日〜五月四日の一週間、福島第一原発では、連休対策のため、三つある汚染水処理装置のうち二つの運転を止めている。連休明けの七日にも再開するが、汚染水関連のトラブルは相変わらず多い。

 二十九日には、汚染水から放射性セシウムを除去した後、蒸発濃縮した残り水をためるタンクで、水漏れが見つかった。東京電力によると、原因は水の入れすぎか、タンク内で水が膨張してあふれたかだという。

 東電が公開したタンク内の写真を見ると、水は茶色くにごった状態。汚染水がたまる建屋地下には、津波で押し寄せた泥や建屋内の汚れ、機器のさびなどが集まるためだ。

 セシウムの大半は除去されているが、放射性ストロンチウムは多く含まれている。こうした状況は敷地内に貯蔵されている十万トン超の処理水も同じだ。年内にもストロンチウムを含め他種類の放射性物質を除去できる装置を導入する方針だが、タンクの増設にも限界がある。汚染水のやっかいさをあらためて印象づけた。

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