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【福島第一原発の現状】

格納容器水位 1号機40センチ 冷却水、損傷部から地下へ

 十九〜二十五日の一週間、原子力安全基盤機構(JNES)の解析で、福島第一原発1号機の格納容器には、わずか深さ四十センチ程度の水しかたまっていないとの結果が出た。東京電力は約一・八メートルと推定していた。

 原子炉(圧力容器)には毎時六トン前後の冷却水が注入されているが、ほとんどが原子炉から格納容器へ、そして損傷部から建屋地下へと流れ込んでいる状況とみられる。2号機では約六十センチという実測値が出ている。

 幸い、溶け落ちた核燃料の冷却はできているようだ。漏れた汚染水はくみ上げて除染した後、一部は冷却水に再利用、残りは敷地内のタンクにためられているが容量には限りがある。

 一方、事故で放出された放射性物質の総量の推定値を東電が公表した。九〇万テラベクレル(一テラは一兆)で、最悪とされる旧ソ連・チェルノブイリ原発事故の約五分の一になる。

 放出は事故直後の昨年三月に集中し、ピークは2、3号機の炉内が深刻な状況だった同十五〜十六日だった。計三〇万テラベクレルが噴き出したという。

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