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【福島第一原発の現状】折れ曲がる鉄筋、配管 4号機建屋内を初公開五月二十六日−六月一日の一週間、福島第一原発では水素爆発で大破した4号機の原子炉建屋内部が初めて報道陣に公開された。 細野豪志原発事故担当相に同行する形で、本紙記者は内閣記者会の代表取材者として約三十分間、建屋の中を見て回った。厚さ一メートルもある外壁が吹き飛び、折れ曲がった鉄筋や配管があちこちに残されていた。 五階フロアでは、千五百三十五体の核燃料が沈むプールを視察。がれき落下防止用の浮き板がない一角からプールをのぞいたが、水は暗くよどみ、七メートル下にあるという核燃料は見えなかった。 建屋内部の線量は大半の場所で毎時〇・一ミリシーベルトを下回ったが、二階では同〇・五ミリシーベルトを超える場所もあった。これは一般人の年間被ばく限度に二時間で達する水準になる。 政府と東電は、廃炉作業に向け、二〇一三年中に4号機プール内の燃料取り出しに着手する方針。それに先立ち、七月ごろ、核燃料がラックからスムーズに抜けるかをチェックするため、プールの未使用核燃料二体を試験的に取り出すことを検討している。 PR情報
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