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【福島第一原発の現状】

毎時1万300ミリシーベルト計測 1号機の原子炉建屋地下

 二十三〜二十九日の一週間、東京電力福島第一原発では、1号機原子炉建屋地下で、毎時一万三〇〇ミリシーベルトと、格納容器内を除いては最大の放射線量を計測した。人が浴びれば四十分ほどで死亡する線量だった。

 計測は、一階の配管のすき間から、内視鏡や線量計、温度計を入れた。線量は、高濃度汚染水の水面付近で最も高い値を示し、水面から五メートル上の位置でも六二五ミリシーベルトあった。

 汚染水がたまる建屋地下は、さびのような物が沈殿し、汚染水の透明度は約六十センチ。廃炉作業に向けて、汚染水の漏えい場所を特定して修復する必要があるが、今回の調査では破損部分は確認できなかった。東電は「作業員が入れるレベルではなく、ロボットで破損部分を確認したい」と説明した。

 一方、4号機では、使用済み核燃料の取り出しに向け、核燃料を貯蔵しているプールがある五階より上のがれきや構造物を解体撤去する作業が急ピッチで進んだ。外観も大きく変わった。来年夏には五階の床面上に、核燃料を取り出すための逆L字形をした骨組みが建設される予定。

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