仕事を拓く
若い民からの成長戦略
トップ > 特集・連載 > 東日本大震災 > 福島原発事故 > 福島第一原発の現状 > 記事一覧 > 記事
【福島第一原発の現状】仮設設備の弱さ露呈 4号機プール 電源トラブル六月三十日〜七月六日の一週間、東京電力福島第一原発では、4号機使用済み核燃料プールの冷却ポンプが電源トラブルで停止。予備の装置も動かず、仮設の設備の弱さが浮かび上がった。 冷却は六月三十日早朝から一日夕にかけて止まった。千五百三十五体の核燃料が保管されており、水温は三三度から一〇度近く上がった。 原因は、温度計や流量計に電気を供給する装置の故障。計器が止まり、ポンプに停止信号が流れ、注水が止まった。予備ポンプの計器も同じ装置から給電されていたため、動かなかった。 東電によると、1〜3号機も同様の構造。ポンプが複数台設置されていても、バックアップにならないケースがありそうだ。東電は改良を検討しているが、「原子炉の冷却より優先順位は低い」と時期は決めていない。 一方、五日には国会の事故調査委員会が最終報告を公表。地震で福島第一原発の重要機器が壊れた可能性を指摘した。東電は「地震で壊れたということはないと判断している」と従来通りの見解を繰り返した。 PR情報
|