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【福島第一原発の現状】

検証困難、提言乏しく 政府事故調の最終報告書

 二十一〜二十七日の一週間、東京電力福島第一原発事故の政府事故調査委員会の最終報告書が公表された。報告書は国や東電が大規模な原発事故への備えを怠ったことによる複合的な人災の側面を強調した。

 だが、未解明の部分が多い上に、官僚や東電幹部は匿名扱いで、何を語ったかもほとんど明らかにされなかった。後に報告を基に検証しようとしても、難しい。再発防止や安全規制のあり方などに関する具体的な提言もほとんどなかった。

 二十四日に経済産業省原子力安全・保安院が開いた研究会で、東電は、最大の汚染源とされる2号機に関し、「圧力抑制室の下部から水漏れが起きているのでは」と新たな可能性に触れた。

 早くどこが損傷しているのかを特定したいが、東電内でも見方が分かれている。

 一方、作業員の被ばくに関連し、線量計に鉛のカバーを付けて線量をごまかす問題や、一回の被ばく線量が高い作業用に短期雇用の作業員を雇う事例も発覚した。いずれも一定の被ばく量に達すると次の仕事が取りにくくなることが原因。

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