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【福島第一原発の現状】

線量計不正防止へ対策 作業員の心配は置き去り

 七月二十八日〜八月三日の一週間、東京電力は、下請け企業の役員が線量計を鉛のカバーで覆わせ、被ばく線量をごまかそうとした問題を受け、作業員が線量計を正しく装着しているか外部から確認できるよう、胸の部分が透明な防護服を十月から導入することを明らかにした。

 再発防止に一定の効果は期待できるが、被ばく線量上限を超えてしまうと原発での仕事ができなくなる作業員の心配はそのまま。

 今後の事故対応では、政府と東電でつくる中期対策会議は、1〜4号機の廃炉に向けた工程表を改定。この中で、東電は高濃度汚染水からストロンチウムなども除去できる、新たな除染装置を近く稼働させる。敷地内に大量貯蔵されている処理水を浄化して敷地に散布。貯蔵量を減らせると期待している。

 一方、東電は事故当時に指揮を執った吉田昌郎(まさお)前所長(57)が脳出血で緊急手術を受けていたことを公表。症状は重いが命に別条はないという。

 六日からは、事故発生当初の五日間の東電本店と現地の対策本部を結んだテレビ会議映像を公開する。

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