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【福島第一原発の現状】

テレビ会議を公開 事故後の混乱生々しく

 四〜十日の一週間、東京電力は福島第一原発事故の発生直後のテレビ会議映像を公開した。昨年三月十一日夕から同十五日深夜にかけての百五十時間分で、混乱した現地本部の様子が生々しく記録されていた。(TOKYO Web内「東電テレビ会議映像」参照)

 百五十時間分のうち、約五十時間は音声付きで、残る百時間は画像のみ。一時間半分はぼかしを入れるなど画像を加工した上で、東電ホームページ上でも公開した。残りは報道関係者に限り、東電本店の視聴室で閲覧することを認めた。

 3号機が水素爆発を起こした十四日午前は画面が大きく揺れた後「本店! 本店! 大変です! 大変です!」という吉田昌郎所長(当時)の叫び声が続いた。十五日早朝の映像には、身ぶり手ぶりを交えて東電幹部を叱責(しっせき)する菅直人首相(同)の姿が映っていた。

 一方、現場作業員が線量計を鉛カバーで覆っていた問題では、東電は、作業を発注した「東京エネシス」(東京)を三カ月間、指名競争入札に参加させない処分を取った。カバーで線量計を覆うと、被ばく線量が平均約三割減らせるという実験結果も公表した。

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