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【福島第一原発の現状】

福島第一の1週間 注水量、規定を下回る

 二十五〜三十一日の一週間、東京電力福島第一原発1〜3号機の冷却水の注入量が二度にわたって、規定の水量を下回る不具合が起きた。溶け落ちた核燃料の温度に大きな変化はなさそうだが、長期間、安定した冷却が求められるだけに、原因究明と再発防止が求められる。東電は流量を調節する弁に異物がはさまった可能性があるとみている。

 千五百体を超える核燃料を貯蔵している4号機では、使用済み核燃料の早期の取り出しが求められる。取り出し用のクレーンを備えた骨組みを建設するための地盤改良工事が終了。この後、骨組みの建設工事に入り、来年夏ごろ完成する見通し。

 東電は七月、4号機から試験的に未使用の核燃料二体を取り出していたが、点検した結果、一体から十数個の小石やさびの付着が見つかったが損傷はなかった。もう一体に異常はなかったという。

 また、汚染水から六十二種類の放射性物質を除去する多核種除去設備を試験運転した結果、十分に除去できる性能が得られる見通しだと発表した。

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