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【福島第一原発の現状】

淡水化装置で水漏れ 下請け 健康診断費用天引き

 十五〜二十一日の一週間、東京電力福島第一原発では、高濃度汚染水を処理した後の水を淡水化する装置の配管接続部分から、処理水二百五十リットルが漏れた。十五日朝、パトロール中の東電社員が発見し、装置を止めて約一時間半後に漏えいが止まった。建屋外への漏えいはなかったという。

 2号機では、四つあった原子炉(圧力容器)底部の温度計が次々に故障して残り一つとなっているが、代替の温度計を入れる準備として、十五日に挿入する配管の中に高圧で水を流して清掃した。

 尾野昌之原子力・立地本部長代理は「十月初旬に(代替温度計を)入れられたらと計画している」と話した。この温度計とは別に、十九日には2号機の格納容器内の温度を測る温度計を挿入した。

 また、下請け会社が作業員の賃金から、会社が負担すべき健康診断の費用を天引きしていたことが発覚。東電と元請け企業の東京エネシスがいわき労働基準監督署から指導を受けた。東電は二十日に元請け企業約三十社を集め、会社に関わる経費を天引きしないよう周知した。

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