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【福島第一原発の現状】

がれき鉄骨プールに落下 撤去作業中 核燃料には損傷なし

 二十二〜二十八日の一週間、東京電力福島第一原発では、3号機のがれき撤去中、がれきの鉄骨を誤って使用済み核燃料プールに落とす事故が起きた。東電は、核燃料に損傷はないとしている。

 落下した鉄骨は、長さ七メートル、重さ四百七十キロ。二十二日午前十一時ごろ、遠隔操作の大型クレーンを使ってプール脇の鉄骨を移動させようとした際、クレーン先端の油圧フォークに鉄骨が触れ、水中に滑り落ちた。

 東電はカメラを水中に入れて状況を調査。二十六日、落ちた鉄骨が他のがれきに引っ掛かり、核燃料体を収めた棚とは接触していないことを確認した。

 原子力規制委員会は東電に、落とした原因の究明や再発防止策、プールの水が漏れた場合への対応策を十月三日に報告するよう、文書で指示した。

 1号機では二十七日、格納容器の既存の配管に穴を開け、内視鏡カメラで内部を撮影した。今後はこの穴を使い、内部の放射線量や温度の調査を進める。配管を内側からふさいでいるはずの鉛板が溶けてなくなっており、事故当初の厳しさを物語っていた。

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