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【福島第一原発の現状】

ずさん管理で汚染水漏れ 作業員が踏み、ホース破損

 今週(十三〜十九日)の福島第一原発では、高濃度汚染水を移送するホースから水漏れがあった。作業員に踏まれてホースが破損したことが原因とされている。

 水漏れは十五日、3号機タービン建屋付近で見つかった。東京電力によると、塩化ビニール製ホースから一リットルあたり二八〇〇万ベクレルの放射性物質を含む汚染水約九十リットルが漏れた。

 同じホースの別の箇所では、八月にも同様の水漏れがあった。ホースが乱雑に設置されていたため、作業員が移動の際に踏んでしまっていたことが原因とされた。今回のケースも、現場のホースは乱雑に置かれていた。

 報告を受けた原子力規制委員会では「子どもじゃあるまいし。こんなことをいちいち言われ、報告して、互いに消耗するだけ」と、東電のずさんな現場管理に憤慨の声が出た。

 このほか、東電は十三日に1号機の格納容器内に新たな水温計や水位計を設置した。十五日には、3号機の使用済み核燃料プールを水中カメラで撮影した映像を公開した。水中に落ちた核燃料交換機のモーターや滑車が鮮明に写っていた。

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