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【福島第一原発の現状】

プール周辺がれき散乱 1号機建屋の最上階撮影

 今週(二十〜二十六日)の福島第一原発では、1号機原子炉建屋の最上階を気球に取り付けたカメラで初めて撮影した。使用済み核燃料プール周辺は、事故当初に起きた水素爆発で落ちた天井のがれきや鉄骨などが散乱していた。ただ、東電はプール内には屋根のがれきは落ちていないとみている。

 撮影は、気球にカメラ四台、線量計二個をつけ、建屋の吹き抜け部分を一階から五階まで上昇させて実施。放射線量は、二階が最大で毎時一五〇・五ミリシーベルトと高く、三階が三三・六ミリシーベルト、四階が二〇・一ミリシーベルト、最上階の五階は五三・六ミリシーベルトだった。二階の線量が高い理由について、東電の福田俊彦原子力品質・安全部長は「二階に高い線量の機器がある」と説明した。

 圧力容器とプールの間で核燃料を移動させる核燃料交換機は映像を見る限り、壊れてはいない様子だった。撮影には、東電社員を含む二十九人が参加、最大被ばく線量は三・八一ミリシーベルトだった。

 また、冬を前に、1号機の使用済み核燃料プールの冷却システムが凍結しないよう、不凍液を添加した。

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