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【福島第一原発の現状】

高線量下作業で申し立て 汚染水漏れの対策提出

 今週(十月二十七〜十一月二日)の福島第一原発では、十月に3号機タービン建屋で起きた高濃度汚染水を移送するホースからの水漏れをめぐり、東京電力が原因分析と対策をまとめ、原子力規制委員会に提出した。

 水漏れは、八月にも近くで起きている。ホースは急いで設置されたため、人が通行するときに踏んでしまうような乱雑な状態。補強部分に亀裂ができ、水漏れにつながったとみられる。東電はホースを踏まないよう、漏えい場所近くで作業する作業員らに周知した。

 先月三十日には、事故発生直後の緊急作業をした元作業員の男性が、高い放射線量なのに作業をさせられたとして、東電と元請けの関電工に安全管理を徹底させるよう労働基準監督署に求めた。男性は昨年三月二十四日、3号機タービン建屋で高線量のため別のチームが撤退後も作業継続を指示されたという。

 十一月二日には、新たに設置工事が進む汚染水浄化装置の近くにある電源ケーブルが、誤って損傷。発煙があり、窒素供給装置が一時止まったが、原子炉の冷却への影響はなかったという。

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