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【福島第一原発の現状】

温度計の値が安定 新たに設置、信頼性向上

 今週(三〜九日)の福島第一原発では、3号機の使用済み燃料プールの水が濁ってがれきの撤去作業がしにくいため、水中のちりを沈殿させようと六〜九日の四日間、循環冷却システムを停止した。しかし、透明度は戻らなかった。

 やむなく東京電力は透明度はこのままの状態で、がれき撤去を続けるという。

 昨年十一月以降、2号機では原子炉底部の温度計が次々と故障していたが、新たに設置した温度計の値が安定し、六日から正式に使い始めた。六つあった温度計は一つにまで減ったが、これで二つになり、数値の信頼性は若干向上した。

 また、原子力規制委員会は七日、廃炉までの作業を長期的に管理するため、福島第一を「特定原子力施設」に指定した。

 指定により、規制委は福島第一の廃炉や安全管理に法的な拘束力をもってかかわることができる。東電は来月七日までに、原子炉の監視方法や溶融した核燃料の取り出し、作業員の被ばく管理などについて実施計画をまとめる。規制委は、東電が計画に沿った対応をしているか検査する。

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