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【福島第一原発の現状】

燃料取り出しカバー設置へ 3号機、来春から工事予定

 今週(十〜十六日)の福島第一原発では、3号機の使用済み核燃料プールから核燃料を取り出すため、東京電力が原子炉建屋を覆う燃料取り出しカバーを設置すると発表した。覆いだけでなく、内部にクレーンを取り付ける。早ければ、来年四月ごろから工事が始まる予定。

 核燃料の取り出しには、プール内にたまったがれきの撤去が先決だが、原子炉建屋近くは放射線量が高く、作業は難航している。東電は月内にも、アームの先に付いたカメラ映像を見ながらクレーンを操作する訓練を建屋付近で開始する。

 十三日からは、3号機の取水口近くの海中に設置してあるカーテン状の幕「シルトフェンス」の交換作業を始めている。原発前の専用港内にたまった放射性物質が外洋に広がってしまうのを防ぐための幕だ。作業船を入れる際に外側のフェンスを開けたが、海水の放射能濃度に影響はなかったという。

 このほか、1〜3号機で、タービン建屋内の注水ポンプを使って原子炉に注水する経路を、一系統から二系統に増やす配管工事を実施した。

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