四回から登板し、3イニングを無失点に抑えた岩田。左腕サバイバルで勝ち抜く(撮影・中川春佳)【拡大】
「投げにいこうとしすぎていたかもしれない。自分では指にかけているつもりが、球は垂れたり動いたり…。いろいろと話を聞いて、取り組んできたことが少しずつ、形になってきました」
チームは能見に次ぐ左腕が不在だ。来季は筒井が先発転向し、ドラフト1位で岩貞祐太投手(横浜商大)が加入。和田監督が「左の先発がもう1枚欲しい。榎田、筒井、岩田と岩貞も含めての競争」と話してきたが、通算36勝の岩田は、その筆頭候補だ。投球を見守った指揮官も「きょうは球に非常に力があった。これを2回、3回と続けていかないといけない」とうなずいた。
「今年、僕がしっかりしていれば、こんなこと(左腕不足と言われるチーム)になっていなかったし。すべて自分のせいなんで…」と岩田。チームの終盤の失速を含め、責任を果たせなかった自分をざんげした。31歳となる来季、その熱い思いを、すべてぶつける。(堀 啓介)
(紙面から)