四回から登板し、3イニングを無失点に抑えた岩田。左腕サバイバルで勝ち抜く(撮影・中川春佳)【拡大】
肌寒い高知の地で、復活への第一歩を記した。来季9年目を迎える左腕・岩田が、3回を1安打無失点と好投した。
「今シーズンはしっかり指にボールがかかることがなかった。きょうはちょっと指にかかり出したかな、と思います」
最速142キロも「寒かったし数字はどうでもいい。それより指にかかり出したことです、きょうは」と繰り返した。表情は厳しいままだったが、一歩目の手応えとしては十分だ。「久々の実戦でどうなるかと。変化球はこの前(11日)、やっと投げ始めた。そう考えたら、ゼロに抑えたことはよかったです」。
今季は開幕ローテ入りも絶不調で、わずか9試合、2勝5敗、防御率4・95。2008年に10勝して以降、自己ワーストのシーズンだった。