2013.11.13 05:03(3/3ページ)

虎・隼太、進化証明のプロ初左翼弾!レギュラー奪取へ

8回、本塁打を放った伊藤隼を迎える阪神・和田監督=東部野球場(撮影・鳥越瑞絵)

8回、本塁打を放った伊藤隼を迎える阪神・和田監督=東部野球場(撮影・鳥越瑞絵)【拡大】

 和田監督も「甲子園と同じような浜風で、ちょっと(両翼94メートルと)狭いけど、しっかり打たないとあそこまでいかない。甲子園を本拠地に試合をするなら、ああいう打ち方は必要。自信もつく」とうなずいた。若虎は2点ビハインドで迎えた五回無死一塁では、右前にチーム初安打をマーク。13安打8得点の猛爆の口火も切った。

 2012年ドラ1として開幕スタメンに名を連ねたが、今季は30試合で打率・145、1本塁打、4打点。来季も残留が決定的な左翼・マートンに中堅・大和、右翼・福留と外野のレギュラーの牙城を崩すのは容易ではない。それでも、生きる道はそこしかない。

 「いい内容でも悪い内容でも、やはり(判断されるのは)結果」

 進化を示した左翼へのアーチで新境地を切り開く。隼太が羽ばたく日は近い。(小松 真也)

伊藤 隼太(いとう はやた)

 2012年D1位 外野手。1989(平成元)年5月8日、愛知県生まれの24歳。中京大中京から慶大を経て、2012年D1位で阪神に入団。同年9月27日のヤクルト戦(神宮)で、球団では76年ぶりとなる新人でプロ第1号となる満塁ホームランを記録。今季は30試合に出場し、打率・145、1本塁打、4打点。右投げ左打ち。年俸1400万円。背番号「51」

 

(紙面から)