日本、トルコ両政府間で防衛装備品の共同開発を検討していることが分かった。三菱重工業とトルコ企業による合弁企業を設立し、トルコ軍向けに戦車用エンジンを供給する計画。武器輸出を原則禁じる武器輸出三原則に抵触しないことを確認した上で、両国間で必要な協議を進める。

 小野寺五典防衛相は12日の記者会見で、両政府間の防衛装備品共同開発について「日本とトルコの関係の中で議論する一つの課題だ」と認めた。

 武器輸出三原則は2011年の緩和で米国以外との共同開発が可能になった。これまで英仏との間で防衛装備品の共同開発を進めることで合意している。ただ、他国との共同開発には、装備品の目的外使用や第三国移転を防ぐ枠組みが必要だ。小野寺氏は「武器輸出三原則の例外化に今回の事例があたるかあたらないか、検討していくことになると思う」と述べた。