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【プロ野球】

久保もFA宣言 DeNAなどが争奪戦

2013年11月13日 紙面から

FA権行使を表明した阪神・久保康友

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 猛虎の理論派右腕が、大きな決断を下した。この日、久保は球団側へ権利を行使する旨を伝え、FA宣言に必要となる書類を送付。来季の優勝へ貴重な先発となる戦力が、流出する危機を迎えた。

 高野球団本部長は「他球団の話を聞きたいということで、FA宣言の書類をいただきました。われわれとしてはもう一度、交渉を継続したい。必要な戦力と考えている」と説明。引き続き慰留へ努める方針を示した。

 だが、阪神には厳しい状況だ。これまで代理人を通じて数度の残留交渉を行ったが、久保はFA期限(13日)ぎりぎりまで熟考する考えを示し、次回交渉も未定のままだった。一方で、一時は久保が周囲に「宣言するときは、移籍が前提となると思う」と話すなど、残留する際にはFA宣言をしない考えも示していたという。

 久保が最も重要視するのは環境面。今季は抑えとしてスタートしたが、チームも来季は本人が希望する先発として起用する方針。施設面を含めた練習環境も、他球団に後れを取ってはいない。それらを考慮して、久保が残留へ翻意する可能性は残されている。

 久保に関しては先発投手の補強が急務となるDeNAなど、複数球団が獲得への調査を進めるなど争奪戦が予想される。特にDeNAは、久保がセ・リーグ球団でのプレーを希望していることからも、獲得に乗り出せば移籍先の最有力候補に浮上しそうだ。

 高野本部長は「代理人を介して、いろいろと要望はあるでしょうが、交渉ごとですので、私からとやかくはね」と話すにとどめた。久保が希望する最良の環境を整えられるかが、今後の焦点となる。

 阪神は、中日からFA宣言した中田賢の獲得も目指すが、こちらは争奪戦の様相。久保流出となれば大きな痛手となることは間違いない。

 

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