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【プロ野球】

大竹 FA宣言 破格条件のソフトバンク入り有力

2013年11月13日 紙面から

FAを宣言し、慣れ親しんだマツダスタジアムを背に引き揚げる広島・大竹(右)(出月俊成撮影)

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 広島の大竹寛投手(30)が12日、今季初取得した国内フリーエージェント(FA)権の行使を表明した。2年連続で2桁勝利を挙げている大竹は「他球団の話を聞いてみたい」と理由を説明。巨人も名乗りを上げたが、破格の条件を用意するソフトバンク入りが有力だ。また、阪神の久保康友投手(33)も今季初取得した国内FA権の行使を表明。久保は通算68勝(63敗)6セーブを挙げた右腕で、DeNAなどが獲得に名乗りを上げるとみられる。

 笑顔はない。スーツ姿の大竹が約30分の交渉を終え、球団事務所から姿を現した。

 「今、鈴木(球団本部長)さんと話をしてきました。FA権を行使します」

 苦悩の末の決断だ。この日で残留交渉は計4回。2回目の交渉では単年1億5000万円か、3年計4億円を提示されたもようだが、希望する条件と差があったため保留した。

 しかし、次の交渉で条件が上乗せされたことで「条件面やお金はクリアして、自分の中では問題ない」と話した。

 それでもFA宣言したのは、新たな環境で挑戦したい気持ちが強かったからだ。

 「自分が挑戦したいとか、新たな世界も知りたいというのが正直なところ。そういう面もあったので、今回FAを行使するというふうになりました。あとは本当に総合的にいろいろ考えました」

 他球団でのプレーは、慣れない環境だけにリスクが伴う。しかしマンネリ化した自分に刺激を与え、進化を遂げる可能性もある。「カープはファンも熱いし、いいチーム」と愛着はあるが、それ以上に環境の変化を、大竹は選んだ。

 FA宣言後でも広島残留の可能性は残されている。松田オーナーは「戻るのはウエルカムだけど」と話したが、球団史上でも前例がないため、退団は決定的だ。

 15日から巨人、ソフトバンクなど獲得を希望する球団との交渉に入る。「まず話をさせていただいて、その中で自分の評価はどういうものなのか。いろいろな話をできたらと思うし、その中で(最良の答えを)見つけていけたら」と話した。

 12年間身にまとったカープのユニホームを脱ぎ、大竹は新たな道へ進み始める。 (菅藤学)

(金額は推定)

 

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