1948年(昭23)9月15日生まれ。B型。170cm。東京都出身。
家族は妻・長子と一男一女。
趣味は競馬・麻雀・映画鑑賞・音楽を聴くこと。
好きな映画監督は、オーソン・ウェールズ、ビットリオ・デシーカ、ルキノ・ビスコンティ。
気分転換に寝る前に漫画を読むことも。最近は「部長・島耕作」がお気に入り。
初めて食べたイタリア料理。それは母が勤め先の外交官のお宅から頂いてきたカルボナーラだった。すっかり冷めてしまってはいたが、そのおいしさに当時の片岡少年はびっくりしたという。
都立田園調布高校出身。高校時代は美術部に所属していた。同級生に脚本家の内館牧子さんがいる。
美大を志すが受験に失敗。その時母の知人の外交官だった方が、イタリア総領事として赴任することが決まり「コックとして付いて来ませんか?」と誘ってくださったのが、そもそもコックになるきっかけとなった。「お皿の上にデザインするも同じ」と考え、一緒についていくことに決めた。それから出発までの3ヶ月は「つきじ田村」で鍋洗いと刻みの修行。イタリアに渡ってからも総領事付きのコックとして日々修行の毎日だった。暇を見つけては足繁くレストランに通い、その数は数え切れないほど。そして5年後に帰国。「小川軒」「マリーエ」を経て「アルポルト」を開店し、今に至る。
港という言葉に象徴されるひとつの物事のはじまり(出港)とおわり(帰港)、さらには人生の出発、そして終着といった意味の考え方が好きで「アルポルト」を選びました。
また、「アルポルト」を語る上で欠かせないのがミラノにある『アルポルト』の存在です。
ミラノにある『アルポルト』はドメンコさんという方が経営していて海の幸の専門店です。
入ると店の両側に新鮮な魚がずらりと並んでいます。そのなかからお客さんが好きなものを選んで、パスタにしてもらったり焼いてもらったりするのです。奥には前菜が並んでいてそれも好きなものをオーダーできます。総領事館で働いていたころ、私はそのお店が気に入って、仕事が空いたときに研修に行きました。
もう30年も前、たしか23歳のときです。
そして今から18年前、自分の店をオープンするときに「アルポルト」という名前にしたいと思った私は、ドメンコさんのもとを再び訪れました。
ぜひ名前を使わせてもらいたいのですがいいですか?
ドメンコさんは喜んで私の申し出を了承してくれたのです。
かくして1983年、西麻布に「アルポルト」が誕生したのです。
最初は一軒家でしたが、6年前、大家さんの意向で建て直すということになりその間「アルポルトエスト」として1年間別の場所で仮営業したこともあります。
そして今の店になってかれこれ18年になるのです。
将来の夢のひとつに、ミラノの『アルポルト』の主人を呼んでフェアができたらと思っています。
ミラノと日本で交流できたらいいですね。