A ご飯、お味噌汁、漬物を基本に、焼き物、煮しめ、刺身などの和食が中心の食生活でした。コロッケなどもありましたね。もちろん、すべておふくろが作ってくれたものです。
当時、僕が中学生頃まで実家は学生の下宿屋を営んでいたので、下宿人たちの食事もおふくろが作っていました。大家族のような暮らしでしたね。
おふくろが作ってくれたメニューで大好きだったのは、八つ頭の煮物かな。いわゆる芋の煮っころがしです。それから、漬物。ぬか漬け、たくあん、白菜漬け…どれもおいしかったなぁ。冬になると、おふくろは、漬物を樽で漬けていましたね。
戦後の日本が貧乏な時代ですから、チーズも知らなかったし、パンにバターを塗ることが、かなり贅沢な時代でした。でも、ご飯一粒まで、物を大切にしていた時代でもあったと思います。
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