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軍用品でも試験成績書の偽造が発覚

防衛関連企業34社、部品など125点の試験成績書を偽造

軍用品でも試験成績書の偽造が発覚

 韓国の防衛関連企業34社が、公認の試験成績書を偽変造し、部品や原材料を不正に納品していたことが11日までに分かった。不良部品や原材料は125点に上り、韓国製のK2戦車やスリオン・ヘリ(写真)、K9自走砲などでも使用されていた。韓国軍は、これらの企業を検察に告発し、損害賠償を請求する一方、関連の軍需品を全量リコールすることを決めた。

 韓国の原子力発電所で不良部品の問題が発覚した後、国防技術品質院(技品院)は4カ月かけて、2011-13年中に納品された軍需品13万6844点の部品や原材料の公認試験成績書を全数調査した。その結果、武器や軍用装備に用いられる部品・原材料を納品している23社が、部品103点の試験成績書を偽変造していたことが判明した。戦車の救助や整備を行う救難戦車(戦車回収車)のブラケット(支持具の一種)、次期戦車K2の排気管をつなぐピン、スリオン・ヘリで用いる補助動力装置(APU)スターター用の部品、K9自走砲のエンジンやステアリングで使うベアリングなどで、試験成績書の偽変造が見つかった。また衣類・食品類を納品していた11社も、防寒用手袋、空軍パイロット用のジャンパー、調味料など22点の試験成績書で虚偽の記載を行っていた。

 これらの業者は、公認の試験機関から交付された試験成績書をオンラインで技品院に送る際に内容を書き換えたり、偽の成績書を作ったりして送るなどの手口を用いていた。技品院のチェ・チャンゴン院長は「試験成績書が偽変造された部品のほとんどは、中心パーツではないため、運用中止などの問題は生じないと思う」と語った。しかし韓国軍の関係者は「軍事品はとにかくデリケートなため、ボルトやナットのような部品1点でも致命的な欠陥につながりかねない」と指摘した。

チョン・ヒョンソク記者
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